クリス・バリーが1930年代の偉大な発明を探して、世界一速い蒸気機関車、A4グレズリーを運転し、初期の航空機ドラゴン・ラピドに搭乗。この時代イギリスでは大量生産が始まり、高速マシーンが次々に誕生した。その偉大な発明がイギリスの軍備増強に与えた影響を探るべく、当時の自動車に試乗、第二次世界大戦の戦車クルセイダーにどう生かされたかを考える。他にも蒸気運搬車センチネルやスーパーマリンS6-Bが登場する。
クリス・バリーはルートマスター・バスで地元のテストコースを走り、爆撃機バルカンボンバーで空を飛ぶ。冷戦時代は軍事面では超大国が圧倒的な存在だったが、これらの優秀な機械により工学分野ではイギリスが世界をリードした。彼はデルティック・ディーゼルの機関車を運転し、戦時下のテクノロジーや素材によって、どのように画期的な機械が開発されたかを探り、次にラベル望遠鏡を訪れ、冷戦下では電波望遠鏡でさえ争いに巻き込まれていたことを知る。さらには、悲しい運命を背負った世界初のジェット旅客機のデザインを見たり、世界的な成功を収めたランドローバーで過酷なテスト走行を試みたりする。
クリス・バリーが当時のミニクーパーでモンテカルロ・ラリーを再現する。そしてラヌルフ・フィンネス卿のナイルの探検を1960年代最高のマシーンと言われるホーバークラフトで体験する。1960年代には革新的なマシーンが数多く生み出され、開発に携わった人々はイギリス最高のデザイナー及びエンジニアとして歴史に名を刻んだ。クリスはこの時代に大きな進歩を遂げたトラックに乗って今日活躍している配達用バンの歴史を知り、時代の象徴となったロンドンの郵便局タワーの秘密を探る。さらにはミスワールドの成功に敬意を表し、独断で60年代のスポーツカーのミスワールドを選定する。
クリス・バリーは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するデロリアンDMCに乗り、重要な戦いとなったフォークランド紛争の戦場を訪れ、1980年代イギリスの優秀な機械を探す。80年代にイギリスはオイルショックから立ち直り、伝統的な製造工業に代わって、コンピュータ化、電子技術の活用、新素材の採用が進んだ。クリスは時代の先がけとして忘れることのできないシンクレアC-5について語り、さらに当時開発された高性能車を見る。それを生み出した新興産業こそ、イギリスが世界をリードするようになるモータースポーツ産業だった。