アフリカのサバンナに君臨するライオン、ナイルワニ、チーター。豪快なハンティングを見せる彼らも百発百中で獲物を仕留めるわけではない。時に逃げられ、反撃を食らうこともある。しかし捕食者たちは失敗から学び、狩りの技術を磨き上げていく。ライオンは群れで大物をなぎ倒し、ワニは強烈な力で獲物を水中に引きずり込む。チーターは猛烈なスピードでターゲットに食らいつく。失敗に学ぶ者だけがサバンナで生き残れるのだ。
大きな体や腕っぷしの強さばかりが捕食者の武器ではない。力が弱くても走るのが遅くても、生まれ持った能力を発揮すれば自分より大きな獲物さえ仕留められる。登場するのは陸と空のハンターたち。コモドオオトカゲ、ハイエナ、リカオン、ヒョウ、ハクトウワシ、サンショクウミワシだ。強力なあごや鋭い聴覚、恐ろしい毒薬など、独自の強みを持っている。獲物を手に入れるには、自らの能力を知り、効果的に活用することが重要だ。
今回の主役は水中戦に秀でた海のハンターたち。海洋生物の最強ハンターと恐れられるシャチや凶暴なホホジロザメが、豪快な狩りを披露する。さらにイワシの大移動に合わせて捕食者たちが続々と集まって来た。チームワークと頭脳戦で獲物を追いかけるイルカ。鋭い刀を振り回すバショウカジキ。さらに上空からは矢のようなカツオドリが降ってくる。イワシの大群が巨大な“ベイトボール”になる時、ハンターたちの競宴が始まる。