豊かな自然の中で、時間や複雑な人間関係に縛られない生活に対して、私たちはある種の幻想を抱きがちだ。しかし実際にそのような暮らしを営む者たちは、時に厳しい現実と向き合わなくてはならない。冬の間、暖房のない住居に暮らす彼らは、寒さと戦いながら、狩りに出る。獲物を次々と捕らえ、その皮を売って生計を立てるつわものもいる一方で、思うようにいかない者もいる。知恵を絞り、日々を楽しむ彼らを、カメラは追う。
大自然の中で自給自足の生活を送る男女5人。そんな彼らを様々な試練が襲う。ジョージア州の湿地帯で暮らすコルバートがある日、狩りを終えて小屋に戻ると、思いもよらぬ悲劇が待っていた。一方、アパラチア山脈に住むトニーとアメリアは飲料水確保のため、浄水装置を自作。ソーンは娘に会う直前に目の感染症にかかり発熱する。そしてガブリエルは友人のジャスティンにヤリを作ってもらい一緒にイノシシ狩りに出かけるが…。
肉類の調達が困難となる冬。カリフォルニアでは、ガブリエルと幼なじみのジャスティンが、あと一歩のところでイノシシを獲り逃し、仕方なく小さな動物を狙うことに。ブルーリッジ山脈では、トニーとアメリアが、ひよこを入手し、住居の軒下に鶏小屋を作ろうと奮闘。ソーンは、週末に遊びに来る娘に食べさせるため、魚釣りに挑む。ジョージア州南部では、コルバートが、住み慣れた家を火事で失い途方に暮れる。
春の訪れとともに、大自然に暮らす者たちの生活にも転機が訪れる。トニーとアメリアの農園では、春の嵐で崩れた給水路の修理や苗の霜対策など、冬を乗り切っても気が抜けない。ソーンはタンパク源を確保するためヤギを飼うことを決意する。火事で毛皮を失ったコルバートはビーバーを狙って罠を仕掛けるが、予期せぬ獲物を捕らえることに。ガブリエルはインディアンの長老から狩りの指南を受け、早速その成果を試す機会に遭遇する。
大自然に暮らす者たちにとって、季節の変わり目は試練の時だ。コルバートが住むジョージア州の湿原は、春の長雨の影響でどんどん水かさが増している。この水位の上昇から逃れるために、コルバートはツリーハウスの建設を再開した。一方、トニーとアメリアは、これから訪れる暑い季節に備え、屋外で調理ができるロケットストーブの製作に乗り出す。しかし、スクラップ場で拾い集めた廃材だけで、本当に作ることができるのだろうか?
文明社会を捨て大自然の中で暮らす5人。今回は彼らとその家族や友人との交流を紹介する。コルバートの元に、おいのクリストファーが訪ねてくる。森の生活にあこがれるクリストファーは、電気や水道、水洗トイレもない生活に慣れることはできるのだろうか?ソーンは友人と協力して家の土台作り。その後、娘のブライアーが訪ねてくる。娘は父親の生き方にどんな反応を示すだろうか。
春、日を追うごとに暖かくなる野山では、動物たちが活動的になる。トニーとアメリアが飼育するミツバチの群れも、「巣別れ」の季節を迎える。巣別れとは新しい女王バチの誕生とともに、古い女王バチが働きバチを連れて新たな巣を作るために集団で引っ越しをすることだ。その群れを捕獲しようとトニーとアメリアは奮闘する。一方、ソーンの小屋周辺にはクマが現れた形跡が残っていた。危険を回避するため、ソーンはある行動に出る。
夏が近づくと共に、それぞれの生活にも変化が訪れる。アパラチア山脈に住むトニーとアメリアはハチの巣箱と引き換えに、近所のリドル家から貯水槽をもらって小魚を飼おうとする。一方、クマに食糧を奪われたソーンは野生の七面鳥を探しに出かけ、湿原で暮らすコルバートはイノシシ狩りに出る。カリフォルニア州のガブリエルは干ばつが続く山を離れて海へ向かうことにする。新たな挑戦は、それぞれに何をもたらすのか。
今回は、ウサギ小屋造りや家の再建など、新たなプロジェクトが動き出す。コルバートは、孫と小屋を再建するため、巨大な材木を川の上流まで運ぼうと格闘。ノースカロライナ州のソーンは、生活用水を確保しようと、集水システムを作り上げる。アパラチア山脈のトニーとアメリアの元には、ウサギがやって来る。カリフォルニア州では、ガブリエルが海を目指し、旅を続ける。果たして、それぞれの暮らしはどう変わるのか。
大自然を生き抜いてきた5人は、自由な生活の素晴らしさを改めて実感する。たくましく生きる彼らの陰には、家族や恋人など、愛する者たちの存在があった。トニーとアメリアは、2人で作り上げた農園で結婚記念日を祝う。ソーンは、娘の病気を治すべく、治療薬となるキノコを探しに出かける。コルバートは、新しい小屋の土台作りを開始。一方、ガブリエルは山を下り、婚約者の元へと向かう。それぞれの人生に何が待っているのか。