アトランタに住むデビッドにはジュリーという恋人がいた。デビッドは自分が金を稼げることを証明しようと、浅はかにも麻薬の運び屋を引き受けてしまう。恋人に嘘をつき、ベネズエラの首都カラカスに向かうデビッド。ところが彼はカラカスの空港で逮捕され、地獄のような刑務所生活を送ることになったのだ。2年半後、ようやく自由の身となったデビッドとジュリーが再会する。ふたりは元の関係に戻れるだろうか?
1996年、グレッグは自身の人生を教会での活動に捧げるため、フィリピンへと旅立った。しかし到着して数日のうちに、彼はアルカイダと繋がりのあるイスラム原理主義過激派グループに拉致されてしまう。グレッグが助かる道はただひとつ、敵の不意をついて脱走することだった。
高校を卒業したばかりのジェークは、スリルと冒険を求めてメキシコへと旅立った。旅行者相手にマリファナを売り滞在費を稼いでいた彼は、2キロの麻薬を調達するため、無謀な取り引きを企てる。しかし、警察に追われ、足に銃弾を受けてしまった。彼は3日間友人宅に身を隠した後、わずかな望みを掛け女装して逃走を試みる。警察に追い詰められたジェークに何が起こるのか?
1993年、ブレンダンはハリウッドでセレブとのパーティーを楽しんでいた。金には不自由していなかった。それにもかかわらず、コカインを密輸すれば5万ドル儲かるとの話にのってしまった。そしてサンパウロの空港で3人の仲間ともども逮捕されてしまう。父親が雇った腕利きの弁護士のおかげで、検察がブレンダンに求刑した25年の懲役は、4年に減刑された。しかし、彼が送られたのは、前年に受刑囚111人が射殺された南米で最も悪名高いカランジル刑務所だった。
1985年、オーストラリア人のクリスは、妻と娘とともにバリへと向かった。楽しい休暇になるはずだった。しかし彼は、麻薬を持ち込んだという疑いをかけられ、終身刑を言い渡されてしまったのだ。番組は、11年近くを刑務所で過すことになったクリスの体験を、ドラマチックに再現した。
世の中に不満を抱き、毎日をやり過ごしていた10代のアレックスは、叔父の紹介で働き始めたバイト先で、メキシコ人のマリファナ密輸業者と知り合う。運び屋として彼らの仲間に加わったアレックスは、メキシコからの麻薬を無事にアメリカ国内まで運ぶことに成功。しかし、結局メキシコで逮捕されてしまう。刑務所での拷問、投獄、恋愛、脱獄計画を通し、彼は大人の男へと成長していくのだった。
カーリラー・サレームの人生は、大物音楽プロデューサー、ロイとの出会いで一転する。彼女はロイに誘われ向かったパナマで、8キロのコカインが入ったカバンを渡され、置き去りにされてしまう。ロイはコカインをパリに密輸させるため、彼女の娘を人質に取る。結局、カーリラーにはキューバでの刑務所生活が待っていた。娘との再会を果たすのは、6年後だった。
2004年9月、アメリカ軍はイラク東北部の町タルアファへの攻撃を開始しようとしていた。ジャーナリストのスコット・タイラーとゼイネップ・トグルは、最前線で取材しようと現場に急行するが、アメリカ人スパイと疑われ、武装勢力に誘拐されてしまう。アメリカ軍の攻撃が続く中、2人は拷問され、処刑の恐怖に直面する。そして彼らは、誘拐され生還した西洋人はほとんどいないことを知る。
南ロンドンの貧しい家庭で育ったザーラ・ホイッタカーは、コカインをイギリスに密輸するためバルバドスに降り立った。妊娠に気づくが、すでに麻薬業者の金を使い込んでいて、帰国の費用はなかった。空港で逮捕され、5年の実刑判決が下された彼女は、獄中で出産するが、生んだばかりの赤ん坊を諦めなくてはならなかった。
ゾーイ・マクギャリーは、「タリー」と名乗る男と出会ったことで人生を狂わされてしまう。彼女はナイジェリアを訪れた際にこの男と知り合い、すぐに親しい間柄となった。数ヵ月後、彼女はタリーから連絡を受け、ビザの更新手続きを手伝うため、エクアドルに向かう。しかし帰国の際、彼女が持たされたリュックサックにはコカインが入っていた。逮捕された彼女は異国の地で4年もの刑務所暮らしをすることになる。
1991年、TK・ホワイトと彼女の恋人スカーレットは、麻薬を運ぶ報酬として5,000ドルを受け取った。TKは、宝くじに当たったようなものだと思った。計画はそれほど簡単に見えたのである。他人の金でジャマイカの旅を散々楽しんだら、麻薬をカバンに詰め、アメリカに持ち帰ればいいだけだと…。麻薬は慎重に隠して運ばなくてはならない、TKはそう考えていた。しかし、2人に用意されたのは、マリファナの塊がかろうじて隠せるだけの安物のナイロン製スーツケースだった。この状況から逃れる術が分からぬまま、空港で逃げ切れるかもしれないと考える2人だったが、結局すぐさま逮捕され、キングストンにある悪名高い刑務所に収容される。
2000年、フィル・アシュビー少佐は、西アフリカ、シエラレオネの反政府武装集団を武装解除させるため、国連の活動に参加した。彼がそこで目にしたものは、血に飢えた子ども兵士だった。子どもたちはアフリカで最も悪名高い戦争指導者、アウグスチン・グバオ将軍にマインドコントロールされていた。フィルは、グバオに立ち向かったことにより、国中を恐ろしい無秩序状態に陥らせた一連の出来事への引き金をひいてしまう。武器の数でも兵士の人数でも勝る武装集団に包囲され、100対1という圧倒的形勢不利の中、丸腰のフィルにあるのは知恵と勇気だけだ。しかし、チャンスが来た時、フィルは、武装集団が占拠する80キロの無法地帯を逃げ切ることに全てを懸けなくてはならなかった。
ロンドン出身のクレアは、旅先のインドで麻薬の運び屋に手を染め、人生の歯車を狂わせた。彼女はおとり捜査で捕まり、アジア最大規模のデリーの刑務所へ送られる。5年の実刑が下された時には、彼女はすでにその歳月を刑務所で暮らしていた。しかし出所した矢先、再逮捕される。刑期が5年から10年に延長されたと知り、クレアは絶望のどん底に突き落とされる。現在43歳になった彼女は、ロンドンで一人暮らしをしながら大学に通っている。