毎年何百万人という観光客が訪れるフロリダ。観光地の近くには手つかずの自然が残っていて、大きく広がる湿原はアメリカアリゲーターの王国でもある。しかし沼に身を沈め、獲物を襲う恐ろしい支配者も、生まれた時から王座に君臨しているわけではない。アメリカアリゲーターが子供時代を生き延び、大人になる確率は10分の1。ヌママムシやオオクチバス、ウシガエルなどの敵が常にアメリカアリゲーターの子供を狙っているのだ。
珊瑚礁、生い茂るマングローブ、そして砂浜。まるで楽園のようなフロリダの海岸だが、野生生物の暮らしは常に危険と隣り合わせだ。北アメリカ最大の毒ヘビ、ヒガシダイヤガラガラヘビがとぐろを巻き、アメリカワニは待ち伏せして獲物を狙う。孵化したばかりのアカウミガメは必死で海を目指すが、海中ではサメやウツボだけではなく、外来種のミノカサゴが異常繁殖し猛威をふるっている。フロリダの大自然にカメラが迫る。