2度の離婚を経験したアメリカ人女性スーザン・ハグロフは、エジプト人のメドハット・バサダと再婚し、カイロで暮らし始める。40代のスーザンは子どもを持つ夢を諦めきれず、養子を迎えることを決断。生後間もない男の子を迎え入れ、家族3人の幸せな日々が始まるはずだった。しかし養子縁組に必要な書類がそろわない。そんな中、スーザンは必要に迫られ、小さなウソをつく。これが発端となり、事態は思いもよらぬ展開に。
幼少期に生き別れた父親ロッキーと再会し、胸を躍らせながら中国旅行に出たスコット・キャンベル。ところがロッキーはスコットに内緒で20キロの大麻を密輸する計画を立てていたのだ。結局、大麻所持が発覚し、中国で逮捕される2人。ロッキーはそのまま身柄を拘束されるが、スコットは釈放される。その手には当局の追及を逃れた大麻があった。彼は父親のために弁護士を雇おうと、残された大麻を換金すべく単身東京に向かうのだった。
仕事を失い、家族と別れることになっても、パーティー三昧の暮らしをやめようとしないアメリカ人のデュエイン・ウォラム。遊ぶ金欲しさと、娘の養育費を稼ぐ目的でコカインの密輸に手を染めていく。コカインの包みを体に巻き付け、ニカラグアを出国しようとするデュエインだったが、空港の身体検査の際に、爆弾を所持したテロリストと間違われ、ライフル銃を持った警備員たちに突如取り囲まれてしまう。果たして彼の運命は?
信心深く厳格なユダヤ人としてイギリスで育ったサミュエルは、移住先のベルギーで、知人からブラジルへの旅行をプレゼントされる。ブラジルでは知人宛の荷物を託されたが、それはコカインだった。違法薬物であることすら知らないまま、サミュエルは取引額の大きさに興味を覚え、自ら取引を始める。やがてブラジルに移り住み、コカインの密輸で財を成すが、ギャングとの抗争で状況は一変。悪夢の日々が始まる。
カリフォルニアに住むトム・ハンウェイは、傷心旅行で訪れた南米でコカインに手を染めた。その後わずか1ヵ月ですっかり薬物のとりこに…。金欲しさに薬物取引の仲介役を引き受けるが、訪れたチリで逮捕され、投獄されてしまった。監獄で待ち構えていたのはクレイジーな囚人たち。耐えられなくなったトムは、チョスコという囚人とともに脱獄を企てる。果たしてトムは、無事に脱獄を果たし、元の平穏な生活を取り戻せるだろうか?
野生のランを探していたトム・ハート・ダイクは、旅先で出会ったポール・ウィンダーと意気投合。2人はコロンビアの国境付近にあるダリエン地峡の横断を試みるが、途中でゲリラグループに拉致され、身代金目的で監禁されてしまう。彼らは逃亡を企てるが、思わぬ原因で断念。ところが監禁から9ヵ月後、2人はなぜか解放される。大喜びでキャンプ地を後にしたのだが、彼らには更なる試練が待ち受けていた。果たして2人の運命は?
アイルランドに住むポール・キーニーは、家業の資金繰りが苦しくなり、麻薬の密輸を引き受けた。しかしその結果、ベネズエラの空港で逮捕されてしまう。待っていたのは刑務所内での地獄の日々だった。数年後に仮釈放されたが、自由のない生活に嫌気が差し、国外への逃亡を決意する。しかし、逃亡の手引きを依頼した相手から示された交換条件は、なんと麻薬の密輸を手伝うことだった。果たしてポールの運命は?
2008年、オーストラリア人報道写真家のナイジェルとカナダ人ジャーナリストのアマンダは、内戦が続くソマリアへ取材に訪れた。7日間の滞在予定が半分ほど過ぎたある日、2人は暫定政府が治める地域の外へ取材に出る。危険に備えて増やした護衛要員は、途中で車を降りてしまった。ほどなくして車は武装集団に取り囲まれ、2人は誘拐される。犯人たちは2人の家族に身代金を要求。2人にとって地獄の日々が始まる。
シカゴに住むアンジェラ・カーネギーは最愛の恋人と幸せな生活を送っていた。しかしある日突然、逃げられてしまう。悲しみに暮れる彼女は、知り合いから麻薬の運び屋をやらないかと誘われ、投げやりな気持ちで引き受けてしまった。訪れたのは東南アジアのタイ。麻薬の密輸で死刑に問われることもある国だ。そんなこととは知らないアンジェラは、現地の売人からヘロインを受け取ると、空港へと向かうのだった。
1976年、アムステルダムを旅していたジェリー・アムスターは、最高の日々を過ごしていた。やがて資金が底を突き、彼は友人2人と共にヘロイン密輸に手を出してしまう。しかし、3人は経由地のモスクワで捕まり、旧ソ連の強制労働収容所での懲役刑を言い渡される。人間扱いされない獄中生活で、人生のどん底を迎えるジェリーだったが、刑期の半分が過ぎようとする頃、想像もしていなかった脱獄のチャンスが巡ってくる。