1970年代初め、ニューヨークではマランツァーノ一家を筆頭にアメリカンマフィアの五大ファミリーが暗躍していた。圧倒的な権力を持つ各ファミリーのボスたち、台頭する新世代、そして命の危険を顧みずマフィア組織に潜伏したFBIの覆面捜査官。様々な視点からアメリカンマフィアの知られざる実態と歴史を紹介する。彼らはどのように繁栄し、衰退したのか?関係者の証言や映像をもとにマフィアという並外れた犯罪組織の歴史に迫る。
1978年、マフィア撲滅を目指すFBIは捜査官ジョー・ピストーネをボナーノ・ファミリーに接近させる。ピストーネはドニー・ブラスコという偽名で、悪名高き2人のマフィア、レフティとソニー・ブラックの信頼を得ていく。同じ時期、コロンボ・ファミリーの若き幹部マイケル・フランゼーゼは、巨万の富を稼ぎ出す方法を編み出した。2人の男にはどんな運命が待っているのか。本人と関係者の証言により真実が明らかになる。
1980年、ニューヨークで成功を収めていたフィラデルフィア・ファミリーのボス、アンジェロ・ブルーノが殺害された。あとを継いだフィリップ・テスタもすぐに暗殺され、新たにボスの座に就いたのが“リトル・ニッキー”こと、ニコデモ・スカルフォ。殺しが大好きだったと言われる彼には、幼い頃からマフィアとして教育した甥のフィリップ・レオネッティがいた。裏切りと内部抗争で衰退したフィラデルフィア・ファミリーの実情に迫る。