今回の舞台は海。水面は穏やかに見えても、水中では激しいバトルが繰り広げられている。生息環境に合わせ体の形や器官を独自に進化させてきた捕食者たちが、奇想天外な方法で獲物を襲っているのだ。体を海草と同化させ疑似餌で獲物を誘い込むカエルアンコウや、発電器官を持ち獲物を電気ショックで麻痺させて捕食するシビレエイなど、珍しい捕食者たちが登場。厳しい生存競争に打ち勝ってきた彼らの姿を迫力ある映像でお届けする。
森に住む捕食者たちにとって、狩りの成功は身の隠し方にかかっている。森では四方八方に獲物や天敵が潜んでいるからだ。枯れ果てた森で、わずかに残る茂みに隠れるベンガルトラ。透明の皮膚を持つカエル。天空から獲物を狙うオウギワシ。何週間もネズミを待ち続けるブッシュマスター。獲物を仕留めては巣穴に隠すイイズナ。アリを捕らえるために、アリを擬態するクモ。獲物を得るためにあらゆる手段で奮闘する動物たちの姿を描く。
視界のいい場所にすむハンターの捕食活動は困難だらけ。身を隠せないという不利な条件に加え、過酷な自然環境がハンターを苦しめる。そんな中、捕食者は個々の武器を駆使し、生き延びている。チーターは速さで勝負。ヘビクイワシは強靭な脚力で獲物を踏み潰して仕留める。紫外線を見ることができるイヌワシは、尿に反射する紫外線をたどり獲物の場所を見つける。種の存続をかけたさまざまな捕食シーンを、大迫力映像でお届けする。
大自然のなかでも特に過酷な環境に生息する捕食者たちは、独特の手法で狩りを行なっている。今回はそんな捕食者たちの生きるための工夫を紹介する。ライオンたちが見せる仲間への思いやり、ヒヒたちの権力争い、アビシニアジャッカルとエチオピアオオタケネズミの攻防、アメリカアリゲーターの親心、アカクロサギの狩りの舞、イルカの群れの風変わりな漁。逆境に生きる捕食者たちの常識を越えたサバイバル術が明らかになる。