ネコ科の動物は最も繁栄した種のひとつであり、オーストラリアと南極以外のすべての大陸に生息している。番組では、ネズミの足音を聴きとる順応性に富んだネコと、サバンナで生き抜く捕食動物のライオンとの妊娠を比較する。中でも世界で初めて紹介するライオンの胎児の様子は必見だ。まず番組は、衝撃的な交尾の解説から始まる。ネコ科のメスにとって交尾は激痛をともなうというが、何故だろうか?
ネコやライオンの胎児が誕生後にそなえ子宮の中で行う訓練とは?妊娠50日ごろに表れるネコとライオンの肉体的な違いとは?科学的データを基に制作された模型をつかった特殊映像、精巧なアニメーション、さらに4D超音波テクノロジーを通して、胎児が体を伸ばしたり引っ掻いたり、獲物を追って走ったりする練習の様子もあまさず紹介する。
■オスの生殖器には爪と同じ繊維質のタンパク質でできたトゲが100以上あるため、メスは交尾のさいに激痛を感じる。このトゲがメスの生殖器に傷をつけることでホルモンを発散させ排卵を促している。
■メスのライオンは群れの1頭のオスと1日に100回以上、ネコは不特定多数の相手と何度も交尾をする。
■ライオンの精子の半分は、複数の頭や尾があるなどの異常を持つ。
■ライオンの精子の質が低いのは近親交配が原因と考えられる。
■ライオンの妊娠期間は110日間、ネコの妊娠期間は約63日間。
■ライオンの子宮は、ハンモックのように胎児を揺らしながら育てる。
■ネコの胎児たちは子宮の中で殴ったり蹴ったり、頭突きをしたりとスペース争いをする。
■産まれたばかりの子ネコは100グラム(母親の体重の3%)しかないが、1週間で倍の大きさになる。
■生後3日目でライオンの子供は目が見えるようになり、敵から身を隠す場所を探せるようになる。またライオンは産まれた直後から危険な音に反応するが、子ネコは生後12日目まで耳が聞こえない。