修理・再生のエキスパートであるジェイ、ダン、マークの3人は、歴史の街フィラデルフィアへ向かい、廃墟となっているゴシック様式の教会と付属学校を訪れる。1844年に完成したこの壮大な建築物は、あと60日で解体されることになっている。3人は、忘れ去られたお宝を廃墟から救い出し、大金を稼ぐつもりだ。建物内の暗い廊下を進み、至聖所へと移動する。ここは多くの教会が貴重品を保管する最も豪華な部屋だ。内部に数点のお宝を見つけるが、中でも際立っているのはステンドグラスの窓。これらの窓は、裕福な信者が金に糸目をつけずに寄贈したものであることを思わせる。この他にも、建物全体でさまざまな貴重品を発見する。地下室では、当時の人々が集まって楽しんでいたと思われるボウリング施設、ボウリング用品や平行棒などの娯楽用品が見つかる。さらに、希少なガスライトのブリキ製ランプシェードを探し当てる。これらを持ち帰ることを決意したジェイは、教会の所有者との価格交渉に乗り出す。話がまとまれば、これらの歴史的価値の高い遺物をよみがえらせることができるのだ。
ジェイ、ダン、マークの3人は、歴史のタイムカプセルに宝探しに向かう――そこは、アメリカにただ1つ現存すると思われる絹糸工場の廃墟だ。建物は50年以上にわたり放置されたままひどく荒廃し、窓ガラスも何枚か割れている。外から眺めると略奪にあって破壊されたかのように見えるが、実は内部にはたくさんの品々が残されている。3人が足を踏み入れると、まるで操業を停止した1957年で時間が止まったかのようだ。どの部屋も工場と従業員たちの歴史を語る品々が残っており、書類からは当時の時給がわずか20セント、労働者は主に女性と若者だったことが分かる。この建物は、3人が救い出すことのできるお宝であふれている。アンティークの照明器具、古い防火バケツ、年代物の噴水式水飲み器は、ジェイが修復を熱望する遺物のほんの一部だ。彼は老朽化した工場に時間の流れが及ぼす大きな被害を目の当たりにして悲しさを感じつつも、完全に朽ち果ててしまう前に歴史的価値の高い遺物をここから救い出したいと願う。しかし、工場の所有者はかなり深い思い入れがあるらしく、何ひとつひとつ手放したくない様子。ジェイは所有者に対し、手遅れになる前にこれらの品々を手放し、新しい命を与える時がやってきたということを説得しなければならない。
ジェイ、ダン、マークの3人は、希少な歴史ある宝の中から忘れさられた遺物を探しだす。舞台は、メリーランド州ウェストミンスターにある、数十年にわたり放置されたままの18世紀の製粉所だ。最盛時、農民はここへ穀物を持ち込み、粉砕して小麦粉にしていた。製粉所は、当時の地域社会において盛んな取引の中心であった。3人は老朽化した建物内を歩き回り、貴重な品々、それもおそらく操業開始当時の物も探していく。彼らは、アンティークの農具から昔ながらの調理器具に至るまで、無数の歴史的遺物を発見。そしてこの古い製粉所で、彼らは最大のお宝に出くわすことになる。産業革命以前の建築技術の殿堂であるこの製粉所は、彼らにとってはまさに楽園だったのだ。がれきの山の下に、19世紀の芸術的なセラミックタイルが多数埋もれているのを発見したジェイは、このタイルに大きな価値があると確信する。すでに壊れかけ、荒廃しきった建物から、美しいタイルと他の遺物を救い出すことを決意した。しかし、そのためにジェイは所有者と交渉しなければならないが、この人物は製粉所に愛着を持っており、明らかに手放す準備ができていない。
ジェイ、ダン、マークの3人は、歴史的価値が高い、巨大な製紙工場の廃墟を訪れる。19世紀に建てられたこの建物は、かつて国内最大級の製紙工場だった。大きさはアメフト競技場12個分に相当し、彼らがこれまでに訪れたどの廃墟よりも大きい。3人は産業遺物を探して、工場の由緒ある歴史をたどる。一行は、かつて紙を大量生産していた大きなロールプレス機のある巨大な機械室を歩く。次は、工場で最も古いエリアの砕木室だ。当時、巨大な石臼がパルプを砕いて紙にしていた場所である。彼らはまた、工場の重要な部分である科学実験室を調べる。この一角では、新製品や新技術が常に実験・開発されていた。どの部屋も、3人が回収可能な遺物であふれている。真ちゅうの測りやアンティークの防火機器、年代物のカートはすばらしい発見だ。よく手入れすれば、かなりの利益を生み出す可能性があるとジェイはもくろむ。中でも最高の発見の1つは、誇り高き従業員が持ち物を収納していたカスタムメイドのメッシュロッカーだ。この1品には、工場に生涯を捧げた大勢の労働者の気持ちが込められている。ジェイは、発掘したすべての品々とともに、この遺物を復元したいと熱望する。しかし先ずは、この建物に今も強い愛情を注ぐ所有者と交渉をする必要がある。ジェイは何とかして工場の歴史を保存したいと望んでいることを証明して、相手を説得しなくてはならない。
ジェイ、ダン、マークの3人は、ミシシッピ州北部のアパラチア山脈の森で失われた歴史を探す。1830年代まで時代をさかのぼり、打ち捨てられた邸宅群を探検する。ここは、かつて開拓者たちが生き延びるために苦労を重ねた場所だった。開拓時代の品々には大金の価値があることから、3人はどんなお宝を発掘できるか大きな期待を寄せる。邸宅群の建造物は、どれもひどく荒れ果てている。しかし、いくら荒廃していても、各建物に歴史的価値のある財宝が隠されているかもしれない。やがて、年代物の家具、アンティーク家電、そしてさまざまな時代の収集品を発見。品物の多くは、かつての住人が芸術的で優れた人々であったことを伝えている。1人は優秀な教師であり詩人、別の1人は空軍パイロットだった。彼らのすばらしい人生を祝福するべく、ジェイは彼らが残した宝物を復元したいと熱望する。しかしそのためにはまず、非常に手ごわい所有者と話をつける必要がある。交渉が始まり、ジェイは厳しい交渉合戦に行き詰まりを感じる。
ェイとその一行は、アメリカ最南部地方に到着し、廃墟となっている製綿工場で宝物を探す。1800年代後半にさかのぼるこの建物は、かつて商売が繁盛していたことから、貴重な遺物が数多くあると思われる。建物の中央には綿繰りエリアがあり、歯車や装置だらけの巨大迷路だ。機械は印象的だが、彼らが回収できる物は何もない。しかし綿繰り機の向こうに、さまざまな宝物を発見する。古い農家の廃屋はアンティーク家具や歴史絵画が満載で、さらに巨大な貯蔵庫には珍しいお宝が山のように残されている。だがこの貯蔵庫の近くに、最も貴重なお宝が見つかる。そこには、給油ポンプやコカ・コーラの冷蔵庫など、年代物のガソリンスタンドに関連する品々が大量に眠っていたのだ。これらはまさにアメリカの歴史を語る遺物で、きちんと復元されれば、コレクターに高値で取引される可能性がある。しかし、これらの品々を持ち帰るには、ジェイは建物の所有者と話をつける必要がある。この人物が提示した値段は、ジェイの予算に打撃を与えかねない金額だ。交渉が開始され、ジェイの交渉力が試される。だが彼は、手ぶらで去ることも覚悟している。
ジェイたちは、廃墟となっているパブスト・ブルーイングの旧本社工場にお宝探しにやってきた。1844年に創業した巨大な城のようなこのビール会社は、複数の建物からなっている。今回のミッションのために、一行はミルウォーキーまで数百マイルの距離を移動せねばならないが、ジェイにとっては、これでお宝が手に入るなら長距離移動も苦にならない。かつて国内最大の醸造会社の本拠地であった巨大な建物は、伝説と歴史に富んでいる。それは、パブストの歴史を物語る貴重な遺物であふれていることを意味する。ジェイはまた、パブストには大勢のファンがいるので、記念品に大金をはたく人物もいるだろうと予測している。3人は探索を始めて間もなく、この場所は同社のロゴ入りグッズの宝庫であると認識する。地下室は昔の広告や年代物の看板などが満載で、廊下には年月を重ねたすばらしい木樽が並ぶ。ある部屋では、この建物の設計図一式などが残された大きな保管庫を発見する。さらに社内の医務室でさえも、パブストの有名なロゴマークが入った病院グッズが見つかり、ここが宝の山であることが判明する。さらに上階の役員室で、伝説のキャプテン・パブストのものと思われる美しい細工を施したロールトップ机という珍しいお宝を発見をする。ジェイはこの机に一目ぼれし、今日見つけたすべてのお宝と一緒に持ち帰りたいと切望する。しかし、彼はまず建物の所有者と交渉して取引を成立させる必要がある。なんとかうまく交渉して、彼の提示する価格を下げさせなければならない。うまくいかなければ、この出張は失敗に終わり、彼の仕事は大きな打撃を受けることになる。
ジェイの一行は、アメリカの石油王たちが築いた莫大な財産を守るために建てられた銀行の廃墟へと向かう。この銀行はペンシルベニア州オイルシティの中心に位置し、この小さな街自体が歴史の隠れた宝石だ。1800年代に最初の商業油井が近くで掘り起こされ、ビジネスにおける最大の伝説が生まれた土地となった。やがて、油井の枯渇とともに銀行は廃業。ジェイは、かつて一流を誇ったこの建物の内部に、まだ宝物が潜んでいる可能性があると考える。この賭けは功を奏し、ひときわ優雅な建造物は、銀行の豊かですばらしい歴史を象徴するお宝で満たされていた。今回の目玉には、アンティークのカウンター、優美な郵便シュートが含まれる。さらに屋上で、この美しい建物の頂上にかつて誇らしげに立っていた巨大な旗竿を発見し、一同は圧倒される。だが、これを撤去するのはなかなか至難の業で、ヘタをすれば悲惨な状況になってしまう。しかしこの旗竿は、銀行の持つ豊かな歴史とアメリカ魂の、その両方をたたえるものだ。ジェイは、1日を通して見つけた他の遺物と一緒に持ち帰ることを決心する。彼は建物の所有者とうまく取引を成立させて、大もうけをもくろむ。
廃墟一軒だけでなく、廃墟となった町全体を探索できるのは実に特別な機会だ。コネチカット州ジョンソンビルは、ある大富豪が工場やそれを囲む村全体を観光地にするために買収したが、1994年に閉鎖されている。ジェイ、ダン、マークの3人は、保存状態のよい建物があることを期待するが、どこに行っても大量に発生したカビと、その荒廃ぶりにショックを受ける。ジェイは、今回の宝探しで目立った品物は見つからないのではと恐れるが、肉屋の作業台、錬鉄柵、プラハにある聖アントニオ教会の鐘で有名なミニーリー社がデザインした鐘を見つけて興奮する。所有者との価格交渉がうまくいかず、ついにジェイは校舎全体を購入するという前例のないオファーを持ちかけることを決意する。
フリーメイソンの老人ホーム探訪が、カスタムカー天国へと変わった。ニューヨーク州タッパンの老人ホームで貴重な品を見つけられなかった3人は、近隣のコネチカット州ニュータウンで解体予定の2つの納屋を訪れる。ジェイはその納屋にしまわれていたトラクター、ほうろう製の看板、クライスラー・サラトガなど、自動車関連のすばらしい遺物を発見して圧倒される。ジェイは、両方の納屋にある物すべてを修復して転売できると建物の所有者を説得しなければならないが、それは彼らが公正な価格で同意できればの話だ。
アーカンソー州ホットスプリングスは、かつてベーブ•ルースやアル•カポネも滞在した豪華なホテルとスパがあることで知られている。歴史あるマジェスティック・ホテルは2006年に閉鎖。この放置されたホテルで、3人は真剣に各部屋を探索し、浴槽や長椅子、モザイクタイル製の噴水を見つける。そしてジェイの妻リッキーが、このホテルの近くに位置し、かつてはアーカンソー州一の高さを誇ったビル、メディカル・アーツ・センターへの立ち入り許可を得たと連絡がくる。そこでジェイは、ダンとマークに課題を与える。それは、300ドルの予算で、この廃墟となったビルからできるだけ多くのお宝を買い取るというものだ。暑さと動かないエレベーターに疲労困憊しながらも、ダンとマークは何十段も階段を昇り、木製の車椅子を発見する。ジェイは、貴重なお宝を少なくとも1つは持ち帰るために、建物の所有者と交渉しなければならない。さもなくば、帰宅した時にリッキーに大目玉を食らうことになる。
ジェイたちは、合衆国最高裁判所や無名戦士の墓、ジェファーソン記念館のために大理石を加工した工場のあるバーモント州へ向かう。この巨大な廃墟の所有者は、ジェイに大理石工場をまるごと探索する許可を与え、地下に隠された防空壕を見つけるよう勧める。クレーンのアンティーク看板、年代物のはかり、空襲を知らせる巨大サイレンを発見後、3人はエレベーターに乗り込み、地下の防空壕にたどりつく。そこで彼らはホワイトハウスの設計図など、信じられないお宝を見つけ出す。リッキーは結婚記念日にジェイを驚かせようと車で工場に駆けつけ、ジェイは驚く。
0世紀初頭にレースを生産することが、紙幣を印刷するのと同じようなことだったなら、ジェイたち3人は大金持ちになっていたであろう。なぜなら彼らはペンシルベニア州スクラントンに位置するスクラントン・レース工場の廃墟内を探索したからだ。1897年に設立されたスクラントン・レース工場は、100年以上にわたりアメリカ製の最高品質のレースを生産し、2002年に閉鎖された。巨大な工場を見て回るうち、3人はチェックプロテクター、両開きの扉、年代物のタンポン自販機を発見する。やがて、ジェイは靴の片方、マークはボウリングのスコアシートを見つける。これを手がかりに進んでいったところ、4レーンのボウリング場を発見する。そこには、アメリカ製のボウリングピンとボールが多数残されていた。工場の所有者は、時計台のミニーリー社製の鐘以外なら、なんでも持っていっていいとジェイに許可を与える。ペンシルベニア州セラーズビルに戻ったジェイは、銃の保管キャビネット用に両開きの扉を修復する。