海洋探検家ロバート・バラード博士は、タイタニック号や戦艦ビスマルクなど、海底に沈む数々の遺物を発見するという快挙を成し遂げてきた。今回彼が2つの探査チームを率いて向かったのはハワイにある火山、マウナケア山。太平洋最高峰のマウナケアは、海底からの高さが1万メートルを超え、世界で最も高い山とも言われている。この山の裾野にあたる海底の調査で博士たちが出会ったのは、これまで見たこともない生物たちだった。
海洋考古学界の“インディ・ジョーンズ”ことロバート・バラード博士が今回探索するのは、地中海に沈む世界最古の難破船。50年にわたる海洋調査で培った知識や技術を駆使し、古代文明の謎を解き明かそうという試みだ。さらに博士は、世界各地の海へ探索地を移し、古代だけでなく近代の沈没船も発見していく。深海には、世界中の博物館の所蔵品を合算した以上の財宝や遺物が眠っているという彼の説は本当だったのだ。
地球の生命はどこで誕生したのか?この生物学最大の謎を解く鍵は、海底活火山にあると海洋学者ロバート・バラード博士は推測する。海底下のマグマで熱せられた海水が噴き出すような環境下に、そもそも生物は生息できたのだろうか?生命の起源を解明すべく、バラード博士は研究者チームとともに、地中海やアイスランドの海底活火山に向かう。果たして、彼らがそこで発見したものとは…。
海は日ごとに拡大し、凶暴さを増している。そして、こうした現象の背後にあると思われるのが、重力に逆らうように発達する巨大波や海図に記載されていない深層海流、さらに海水を移動させる程の威力を持つ謎の生物たちである。海洋環境の変動とその原因を明らかにするというミッションを担い、ロバート・バラード博士と研究者チームが世界の海の調査に乗り出す。私たちが知らない海の実態とは…。
半世紀にわたり世界の海を探検し続けてきた海洋学者バラード博士は、地球の裏側からでも遠隔操作が可能な探査機を使い海底を調査する方法を見いだした。ところが近年、こうした海洋探査を阻む事態が起きている。人口増加に伴い、人類が住める陸地がなくなりつつある中、宇宙開発が勢いを増してきたのだ。だがバラード博士は、地球規模の問題を解く鍵は、地球自体、とりわけ海にあると言う。