ナショナル ジオグラフィック

サバイバル~自然を生き抜く7日間

原題: Survivorman S3
サバイバル~自然を生き抜く7日間の写真

番組内容

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食料も飲料水もなく、寝床もない大自然のど真ん中で、たった1人きり。

同伴する撮影クルーもなく、自力でカメラを回しながら7日間を1人で生き抜くサバイバー生活に密着するドキュメンタリー番組。

■60分×6 [字]
・カリフォルニア:シエラネバダ (Sierra Nevada)
・ロッキー山脈で馬と生きる (Colorado Rockies)
・北極圏のツンドラ地帯 (Arctic Tundra)
・カナダ:太古の森 (Temagami Hunting)
・オーストラリアの砂漠地帯 (Australian Outback)
・パプアニューギニア ( Papua New Guinea)

エピソード

「 カリフォルニア:シエラネバダ (Sierra Nevada) 」

カリフォルニアのゴールドラッシュは、世界中の人々を荒涼としたシエラネバダの地に引き寄せた。そして今は、世界中の人々を魅了するハイカーの夢の場所である。
ここでは、何キロも簡単にハイキングを楽しめる。しかし、道に迷いやすいという難点もあった。レスは、自分が道に迷ったハイカーの窮地に陥っていることに気づく。1泊のみの準備しかしていない、典型的な「デイハイカー」パックで旅していたため、持っているものを最大限に活用しつつ、休む場所を探さなければならなかった。
幸運にもテントを持っていたが、このエリアにたくさん生育する漆に気をつけながら、食料を見つけなくてはならない。マイナーズレタス、ワイルドオニオン、マンザニータの花、松の芽、ドングリなどはあるが、食べられる植物は少ない。夜になると、火が必要になるが、持ってきた懐中電灯の使用は短時間にする。この電池器具が実質的な「灯」となるのだ。
厳しい試練の7日目の朝に、地元の捜索救助隊が空へ飛び立ち、レスを探すべく着陸する。本格的に遭難し、もしも見つからなければ、レスは深刻な事態に陥る可能性があった。

「 ロッキー山脈で馬と生きる (Colorado Rockies) 」

カウボーイで知られるアメリカ西部やコロラドのロッキー山脈。
今回の7日間は、レスと2頭の馬が共に生活を送り、全く新たなサバイバル展開となる。気軽に馬に乗って移動しようものなら、レス(と馬)は、日中21度から夜は雪がちらつくという激しい寒暖差を耐え抜かなければならない。蚊も多く、容赦なく襲いかかってくるうえに、このエリアではピューマが狩りをしていた。馬の草や水を探しつつ、レスは食料にシラサギカヤツリ、食用タンポポ、スノーリリーといった山菜を集めなければならない。フライフィッシングでは、地元で「ブルーキー」と呼ばれるカワマスを2尾も釣ったレス。新鮮な魚ほど最高の食事はない。火があれば簡単に魚を調理できる。そこで、レスは懐中電灯を使うことにする。フィラメントを傷つけないように電球を分解して、スイッチを「オン」にするだけで、火にあぶった魚のフライができた。

「 北極圏のツンドラ地帯 (Arctic Tundra) 」

真夜中でも太陽が沈まない地域で、本番組のサバイバーは北緯72度46分、バフィン島の北の端に向かった。この地で生きるということは、サバイバル術を実践するということだ。
天候不順のため、予定より2日遅れてベースキャンプ入りを果たす。道中、ボートがシャチの群れに囲まれた。レスはすぐシャチが追っているものを知る。それは数千頭のイッカクの群れだった。イッカクは地元のイヌイットでもめったに見られない動物だ。
レスのサバイバルの旅は、北極圏のツンドラが広がるバフィン島の浜辺から始まる。手元に残されたのは、折り畳み式のカヌーに無線装置、釣り道具、クジラの脂肪、そして知性のみ。
天候が悪化してきたため、レスは古いベニヤ板で小屋を建てる。その間もホッキョクグマやホッキョクオオカミへの警戒を怠ってはならない。まもなく彼はスチールウールを見つけ、無線装置のバッテリーの電極を使って火を起こす。そしてホッキョクイワナを釣り上げようと決意した。この地に豊富なホッキョクイワナを捕まえないと、レスがこの荒涼としたツンドラ地帯で7日間生き延びることはできない。

「 カナダ:太古の森 (Temagami Hunting) 」

「テマガミ」とは、オジブワ族の言葉で「岸辺の深み」という意味。テマガミ地方はカナダのオンタリオ州北東部に位置し、地球上で最古級の岩石、マツの原生林、深く透明な湖がある。紀元前6000年までさかのぼる人工遺物や石に描かれた絵でも有名だ。かつてグレイ・アウルもよく訪れたこの地に本番組のサバイバーたちもやって来た。
秋が深まるこの時期にはとても美しい場所だが、夜は氷点下前後まで冷え込み、日中には天候の変化が激しくなる。雨になったり晴れになったり湿度が高まったりと、ほとんど何の前触れもなくごく短い時間で天候がころころ変わることがある。
レスと友人のボブは、狩りをしようと週末にこの地を訪れたが、離れ離れになったあげく、全ての物資を積んだATV(全地形対応車)も見失ってしまった。最初の夜を別々に過ごすことになった2人。ボブはカバノキの樹皮で寝床を作り、レスは狩りで身を隠すためのテントで夜を明かした。翌日、2人は銃や笛を使って再会を果たす。狩りでは運に見放されたが、それでも何とかリスを1匹仕留め、ヘビを1匹捕まえた。他にもいろいろ食べられる物を収集した彼らは、薬きょうに入った火薬で火を起こし、食事をこしらえた。食事を摂って喉が渇いたため、レスはボブに、雨水を吸ったコケから水を絞り出す方法を教える。落ち着いた2人はハーモニカでデュエットし、気分を盛り上げた。
ところが最終的には、救助隊が呼ばれ2人を捜索することになる。2人はヘリコプターの音を聞きつけるが、鬱蒼とした森林に阻まれ自分たちの存在を知らせることができない。しかし救助隊が捜索に使える手段はヘリコプターだけではなかった。救助犬が2人をたやすく見つけてくれたのだった。

「 オーストラリアの砂漠地帯 (Australian Outback) 」

必要な燃料の計算ミスで超軽量飛行機を不時着させるしかなかったレスは、またもや厳しい自然の中で7日間を耐え抜くことになった。
舞台は、見渡す限りに荒野が広がるオーストラリアのアウトバック。春が終わった当地では、気温が摂氏45度に達することもあり、かと思えば、氷点下近くまで下がることもある。そしてこの地は、イースタン・ブラウン・スネークやデスアダーという、世界有数の猛毒ヘビの生息地でもある。
休憩中に襲われるのを防ぐため、レスはやぶを切り払い、拾ってきたロープで自分の周りにサークルを作った。アボリジニの中にはヘビはロープを渡りたがらないと信じている人がいる。だからその言い伝えを検証することにしたのだ。
さらに彼は幸運にも淡水の流れる小川を発見した。そこで、ヤビーというザリガニの一種を捕まえることにし、シャツの袖を網代わりにして捕獲した。他にも、ナハカノコソウやレモングラス、アカシアの樹液やクレソンなどを食べ、栄養を補給する。レスはボクトウガの幼虫も見つけた。木材を食べる、白くて大きな幼虫である。かなり大型なので生のままでも調理しても食べられる。非常に優秀なタンパク源だ。
7日目、レスはスポットという非常用の位置特定デバイスを使い、人里離れた環境にいる自分を救助チームがどれだけ速く発見できるか試すことにした。

「 パプアニューギニア ( Papua New Guinea) 」

本シーズンの最後のエピソードでは、レスがパプアニューギニアのジャングルでサバイバル生活をしに旅立つ。
手元にあるのは、火おこしキットに地元の人間からもらった食料、ロープ、オレンジ色のゴミ袋、番組スタッフからもらった「サバイバル缶」。レスはそれらを用いて、川にうごめく寄生虫、病気を持つ虫、毒を持つ生物のいる環境で生き抜かなければならない。
レスは病み上がりだったため、サバイバル生活は初めから困難を極めた。

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