
2013年、ナショナル ジオグラフィック協会は創立125周年を迎えました!
2013年1月13日、ナショナル ジオグラフィック協会は創立125周年を迎えました。「地理知識の普及と増進」を目的とした小規模な学術団体から始まり、今や世界の人々の知的好奇心を刺激し地球保護を推進する、世界最大規模の教育・科学団体へと発展しました。環境保護、調査・探検の支援に加え、その記事、写真、地図などでも名高いナショナル ジオグラフィック協会。125周年という節目に、探検・発見の最前線を行く協会がこれまでの使命を再度確立させ、「新たなる挑戦」に向かいます。協会は探検や研究の第一線で活躍している研究者を支援し、人間の限界を超えた可能性に挑戦、そして科学研究の促進に焦点を当てます。これらの革新的な発見のおかげで、かつては想像も出来なかった場所やものの発見が可能になり、活動の最前線の状況を直に伝えることで、私たちが探検家と共に冒険しているような感覚になれるのです。
ナショナル ジオグラフィック協会は125周年記念としてを様々なイベントを企画しています。未開拓な研究分野に挑む研究者や探検家に焦点を当てた「新たなる挑戦」をテーマとした2013年1月号の雑誌ナショナル ジオグラフィック。最先端の探査を続け、今日活躍する探検家に密着した1時間の特集番組を放送するナショナル ジオグラフィック チャンネル。協会がこれまでに成し遂げてきた様々な功績と軌跡を語る書籍「(仮)ナショナル ジオグラフィック125周年」。協会に所属しているナショジオ探検家たちと共に、世界一周を行くナショナル ジオグラフィック探検「(仮)ナショナル ジオグラフィック125周年記念:プライベートジェットで行く特別な旅」、(仮)GALA記念祭典、またナショナル ジオグラフィックミュージアムで行われる125周年記念展示会など、ナショジオならではの企画を皆様にお届けしていきます。
さらなる新しい時代に向かうナショナル ジオグラフィックにご期待ください。
1888年 1月13日 |
![]() 協会メンバー(c)Steve McCurry 地理知識の普及と増進を目的としたナショナル ジオグラフィック協会をワシントンD.C.の会員制社交クラブ、コスモス・クラブにて有識者33名によって設立
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1888年 10月 | National Geographic Magazine 創刊号が 創立会員200名に送られる |
1890-91年 | ナショナル ジオグラフィック協会の初協力となる探索隊がアラスカのセイントイライアス山周辺地域の地図を制作。後にカナダ最高峰のローガン山を探索。2012までに10,000以上もの探検や冒険、調査や重要物保護等のプロジェクトに資金提供する。 |
1898年 1月 | アレクサンダー・グラハム・ベルがナショナル ジオグラフィック協会の会長に就任 |
1909年 4月6日 | ナショナル ジオグラフィックがロバート・エドウィン・ピアリーとマシュー・ヘンソンによる北極探検を支援 |
1912-15年 |
ナショナル ジオグラフィック協会の支援の元、ハイラム・ビンガム率いる探査隊がアンデス山地にて、インカ帝国の空中都市マチュピチュを発見。
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1914年 7月 | 雑誌にて、カラー写真が初めて掲載される。 |
1916年 | 環境や文化財保護を重視するナショナル ジオグラフィック協会の働き掛けで、アメリカ合衆国国立公園局を立ち上げるため法令が通る。 |
1926年 | ナショナル ジオグラフィック所属の写真家チャールズ・マーティンと科学者W・H・ロングリーが世界で初めてとなる水中でのカラー写真を撮影する |
1929年 11月 | リチャードEバードが人類初となる南極上空の飛行に成功。15万8000平方キロメートルにおよぶ南極の風景上空写真を撮影 |
1941年 | ナショナル ジオグラフィック協会が倉庫に保管していた写真や地図、地理に関するデータ集をルーズベルト大統領と米軍に提供。次の年、イギリスのチャーチル首相のために、ナショナル ジオグラフィックの地図入りの専用棚を作る。 |
1961年 |
ナショナル ジオグラフィック協会の資金でジェーン・グドールがタンザニアのゴンベ・ストリーム国立公園でチンパンジーの研究を開始
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1963年 5月 | ナショナル ジオグラフィック協会の協力の元、米国人が同国出身で初となるエベレスト登頂に成功 |
1969年 7月 |
アポロ11号の乗組員がナショナル ジオグラフィック協会の旗を月に運ぶ。
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1984年 | 協会の協力の元、海底考古学のパイオニア、ジョージ・F・バスが3400年前の難破船から海底で見つかったものの中では最大規模となる青銅時代の品々を発見。
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1985年 9月 |
ロバート・D・バラードが豪華客船タイタニックの発見結果をナショナル ジオグラフィックで発表
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1989年 1月 |
National Geographic Bee 開催。近年、毎年約500万人の学生が参加している。
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1993年 1月 | シカゴ大学のポール・セレーノ氏がナショナル ジオグラフィック本部で最古の恐竜の発見を発表―これから彼が発見する数々の恐竜の先駆けとなる |
1995年 4月 |
![]() 日本語版ナショナル ジオグラフィックが創刊。現在36ヶ国語で発刊中
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1997年 9月 | ナショナル ジオグラフィックがケーブルテレビ業界に初参入。イギリス、スカンジナビア、オーストラリア等で放送。2012年には、171カ国、38言語で4億4000万世帯の視聴者を持つ。 |
2002年 3月 |
1985年、3月号の表紙を飾った「アフガンの少女」、シャーバット・グラと再会した事を発表。彼女の写真はナショナル ジオグラフィック史上、最も有名な写真になった。 |
2005年 4月 | ナショナル ジオグラフィックがIBMやWaitt Family Foundationと組み、人類の移住の歴史を研究するジェノグラフィック・プロジェクトを始動。 |
2008年 11月 | ナショナル ジオグラフィック初となる小売店をロンドンで開店。現在は8店舗に拡大 |
2012年 3月 | ロレックス、ナショナル ジオグラフィックと合同で行われた深海調査を目的としたDEEPSEA CHALLENGEの一環で、ナショナル ジオグラフィック専属探検家のジェームズ・キャメロンが人類初となる、マリアナ海溝への単独潜水を成功。 |