豊かな草地にアンテロープが集い、狩りの際には格好の隠れ場所となるくぼ地があるザンビアのルアングワ渓谷は、ヒョウにとって理想的な縄張りだ。年老いたヒョウからこの狩場を奪ったのは若き雌ヒョウ、オリンバ。だが勝利の先には、未熟さゆえの狩りの失敗やライバルたちとの獲物の奪い合い、絶え間ない侵入者の脅威など、数々の試練が待ち構えていた。番組では狩りを学び、縄張りを守ろうと奮闘するオリンバの姿を追っていく。
ザンビアのルアングワ渓谷で暮らすンセフのライオンの群れには、巣立つ前の子ライオンたちがいる。その中で、兄弟たちになじめず孤立しているのがドリーマーとミスフィットだ。しかし厳しい自然の中で生き抜くには仲間との協力が必要となる。マイペースなドリーマーと気弱なミスフィットは、逆境の中で自然に寄り添い、強い絆を育んでいく。番組では、ハイエナやゾウの脅威に直面しながら、2頭が支え合い成長する姿を追っていく。
ルアングワ渓谷のンセフ地区を縄張りとするライオンの群れを3年間率いてきたのは、固い絆で結ばれた2頭の兄弟ライオンだ。兄弟は群れの子供たちの父親であり、縄張りの守護者でもある。しかし、雄ライオンが群れを維持し続けるのは簡単ではない。兄弟の縄張りには、支配者の座を奪おうと狙う雄ライオンたちが迫り、群れは危険にさらされていた。支配者としての地位と家族の命を守るため、兄弟ライオンの力が試される時が訪れる。
ハイエナの群れの女王の息子として生まれたミズムは、母親に守られて優遇された子供時代を過ごした。しかし、雄のハイエナは青年期を迎えると、生まれ育った群れを離れて、新たに自分の仲間を探すという危険な旅に出なくてはならない。多くの危険が潜む自然の中で、自らの知恵と勇気だけを頼りに、捕食者たちから身を守り、飢えと戦いながら旅をするのだ。放浪のすえに、ミズムは自らの居場所を見つけ出すことができるのだろうか。
ザンビアのルアングワ渓谷を縄張りとするリカオンの群れでは、リーダーである夫婦の下に若く優れたハンターたちが集い、順風満帆な日々が続いていた。しかし変化が訪れる。若者たちが次々と巣立ち、群れには少数の大人と、まだ狩りができない幼い子供たちだけが残される。リカオンの狩りはチームワークが全てだ。ハンターが減れば狩りが満足にできず飢えるしかない。生き残りを賭けて、幼い子供たちをハンターに育てる旅が始まる。
ルアングワ渓谷のチンブウェ地区で暮らすブチハイエナの群れに生まれたスポッティ。彼女は群れの女王の娘であり次の女王候補だ。生まれながらに高い地位を持ち、優遇されてはいるが、未来の女王として仲間に認められるためには、自分の力を証明しなければならない。王女の地位から引きずり下ろそうと攻撃してくる仲間たちを相手に、スポッティは誰を操り、誰を味方にすべきかを見極め、自分の地位を不動のものとするべく奮闘する。
