自由とは、人々が長い年月をかけて勝ち取ってきたものであり、自由を求める戦いは現在も続いている。
北朝鮮の収容所から逃げ出した青年。不当な裁判で43年間も服役させられた男性。グアテマラで先住民への差別解消に立ち上がった女性。ロシアでゲリラライブを行い、投獄された女性。アフガニスタンの戦火から逃れ、現在は女性として暮らす男性。
精神的な自由と肉体的な自由、一言で”自由”といってもさまざまな定義がある。彼らとの対話から、モーガン・フリーマンが自由とは何かを掘り下げていく。
人類の歴史は戦争の歴史ともいえるが、永遠の平和は望めないのだろうか。モーガン・フリーマンが世界各地を旅し、さまざまな形の争いごとと向き合う人々を紹介する。エチオピアの小村の部族たち、米空軍のドローン操縦士、ボリビアのケチュア族、北アイルランドの住人、核拡散防止に努力した国際原子力機関の元事務局長、そしてルワンダ内戦の加害者と被害者。人類はどのように争いを乗り越えてきたのだろうか。
愛は世界を救うことができるのだろうか。しかし一口に"愛"と言っても、その形は様々だ。ルーマニアの孤児院で育ち、アメリカの里親家庭に引き取られた青年。愛を証明するために、進んでムチで打たれるケニアのハマー族の女性。恋愛結婚に失敗し、見合い結婚で幸せを手に入れた女性。戦地で仲間を失った軍人。無償でホームレスの散髪を行う青年。彼らとの対話から、愛とは何かをモーガン・フリーマンが掘り下げていく。
世界には様々な分断が存在し、国籍、人種、宗教、性別などの違いによる対立があらゆる場所で起きている。分断は偏見や憎悪を生み出すが、一方で先入観にとらわれない人々もいる。白人至上主義団体のメンバーと対話を試みる黒人ミュージシャン、ボスニア・ヘルツェゴビナのニュースキャスター、クリントン元米大統領、パナマの少数民族、そして憎悪を煽るヘイト・グループを抜けた元支持者。分断を越える方法はあるのだろうか。
社会を維持していく上で、リーダーの存在は欠かせない。社会をよりよい方向へ発展させるために、リーダーや市民には何が求められるのだろうか。モーガン・フリーマンがパナマの先住民族やクリントン元大統領、ロシアから移住してきた同性愛者カップル、ウガンダの独裁者の元側近、ケニアの女性コミュニティの設立者、元ロビイスト、SNSサイトの創業者を訪ね、権力と人々の在り方について探っていく。
社会を変えるためには、反逆を挑む者の存在が欠かせない。小さな抵抗が大勢を巻き込む運動に変わることがある。テロ容疑者への拷問を内部告発したCIA元職員、各国政府へのサイバー攻撃を繰り返したハッカー、前政権下のチュニジアで民主化デモを報道したジャーナリスト、人種差別反対運動のメンバー、アフガニスタンの女性歌手、そしてボリビアのモラレス大統領。反逆を社会の変革へつなげるには何が求められるのだろうか。