イヤーミリオン

原題:Year Million

放送予定

2017/10/23  01:00
 シンギュラリティ [二]
2017/10/24  21:00
 不老不死 [二]
2017/10/25  10:30
 不老不死 [二]
2017/10/28  22:00
 シンギュラリティ [二]

番組内容

それは未来への進歩か、種の根絶か
将来、人間の暮らしはどう変化するだろう? 未来の世界では、至る所に人工知能が存在し、発達した医療と生物学のおかげで寿命が飛躍的にのびるかもしれない。さらにテレパシーやバーチャルリアリティーによって、コミュニケーション、仕事、学習の手段も今とはまったく違うものになるだろう。やがて人類は宇宙へ。そこでは新たな惑星、資源、未知の生命体に出会えるかもしれない。そんな未来は我々に何をもたらすのか?

■二ヶ国語
■60分/6話

ココが見どころ

見どころ1 ドラマとドキュメンタリーの融合
未来の人類を描くドラマと著名人のインタビューなどの現代ドキュメンタリーが融合されている。
ドキュメンタリー部分では、科学の発展や、テクノロジーの進化が及ぼす人類への影響を紐解くが、興味深いのは未来の人類を描いている再現ドラマが基軸となっているところだ。主に描かれるのは、父、母、一人娘の核家族。しかし、現代の我々には想像もつかないような”事情”を抱えている。それは、交通事故で命を落とした一人娘のジェスをアンドロイドとして蘇らせ、通常の生活を送っているという事だ。2017年の今から見ると、ありえない”事情”だが、番組内の地球ではごく当たり前の常識としてえがかれているから面白い。この両親がアンドロイドを娘の代わりとして迎えたことによって、どのように生活が変化していくのか注目してみよう。

見どころ2 広がる可能性と恐怖
もしも、あなたが大事な人を失ったら悲しみに耐えられるだろうか?しかし、その悲しみはもう必要ないかもしれない。その人の見た目、人格、記憶まで全て人型アンドロイドにデータ移行出来るとしたら?永遠の別れを経験した次の日に家に宅配されるのは、完璧な人工知能によって再現された、あなたの大事な人。しかし、以前と違っているのは、そのアンドロイドはデータベースが持ち得る全ての知識も持っているという事。そして、見た目は完全な人間だからこそ疑問に思う事も増えるだろう。隣に住む「あの人」は人間だろうか、それともアンドロイドだろうか、と。また、人工知能の発達によって人類にもたらせられる他の恩恵もある。それは、仕事の簡単化。面倒なシステム作業だったり、疲労困憊する肉体労働の全てを人工知能ロボットが代わりに、そして完璧にこなしてくれる。しかし、忘れてはいけない。人工知能に仕事の需要が高まるという事は、人間が行う作業に対しては需要が下がるという事を。離職率も現在とは比べ物にならないほどにはねあがるだろう。だがそれは、未来の人間の問題だ、と楽観的に構えるのは危険だ。何故ならば実際に、米国ではこの先20年間で40%もの仕事が人工知能によって占領されるだろうという予測がすでに立っているからだ。科学や人工知能の発達は大いに喜ばしい。我々の生活は楽になり、便利さに至っては過去とは比べ物にならないだろう。しかし、何事も良い面と悪い面は表裏一体だということを、忘れてはいけないのかもしれない。

見どころ3 TOKYO ROBOT
「第1話 シンギュラリティ」のドキュメンタリー部分では、東京も舞台となっている。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻知能ロボット学研究室の石黒浩教授が、アンドロイド「ERICA(エリカ)」と共に出演しているが、いかに彼の研究が人類全体の将来に貢献しているのかが見ていてよく分かる。驚愕的だったのは、エリカがカナダ人男性と会話をしている時だ。相手がカナダ人と分かった瞬間に、エリカの英語がカナダアクセントへと変化したのだ。なんという柔軟性だろうか。また日系アメリカ人であり、著名な理論物理学者であるミチオ・カクも出演。饒舌に人類の未来について語っている。この番組の面白いところは学者や専門家だけではなくスーパーヒーローものコミックで世界的に有名な「マーベル」社の漫画脚本家や、コメディアン達をもインタビューして、様々な角度から百万年後の世界の可能性に対し、切り込んでいる。

見どころ4 ナレーション
「マトリックス」のモーフィアス役で有名なローレンス・フィッシュバーンがナレーションを担当。声だけの出演にも関わらず、特に未来の人類が対峙するであろう問題などについての説明を読み上げる時の怪演は見事だ。見事に現代に生きる我々の不安を煽っている。そのスタイルが評価され、ローレンス・フィッシュバーンは「イヤーミリオン」で第69回エミー賞(2017年9月17日(現地時間)授賞式)ナレーション部門にノミネートされている。