ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン

原題:Genius

放送予定

2017/09/20  20:00
 第1話 [字]
2017/09/27  20:00
 第2話 [字]

番組内容

愛することは、どんな数式よりも難しい。




「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」 天才の愛した日本「ヒロシマ篇」


「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」 天才の愛した日本「一通の電報篇」


「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」 天才の愛した日本「日比谷の夜篇」


「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」 天才の愛した日本「情熱講義篇」


ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン インタビュー

予告編 / 予告編2 / 予告 アカデミア編 / 予告 ラバーズ編


20世紀最大の物理学者アルベルト・アインシュタイン。物理学の革命とされる相対性理論を提唱し、光電効果の理論的解明によってノーベル物理学賞を授与された歴史上の偉人。もしくは、核兵器の使用や戦争に反対した平和主義者、ボサボサの白髪に口ひげを生やしたエキセントリックな老人。これらが一般的に知られるアインシュタイン像だが、しかしそれはあくまでも表層的な一面にしか過ぎない。果たしてアインシュタインとはどのような人物だったのか。その大きな疑問に答えるのが、ナショナル ジオグラフィックが初めて制作する本格ドラマシリーズ『ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン』だ。

物語はアインシュタインが学生だった1894年、既に世界的な名声を確立した1922年、この2つの地点から同時に始まる。飽くなき好奇心と自由な想像力に恵まれながらも、周囲の無理解に苦しんだ繊細な青年期。ナチスの台頭に危機感を募らせ、社会に蔓延するファシズムに強く抵抗した中年期。さらには幾人もの女性を愛し、美しい音楽を愛し、数々の失敗も重ねた人間アインシュタインの波乱に満ちた人生に迫ることで、ジーニアス=天才とは何かを解き明かしていく。

製作総指揮・演出(第1話)にオスカー監督ロン・ハワード、主演にオスカー俳優ジェフリー・ラッシュと名女優エミリー・ワトソン。世界171の国と地域で放送される全10話の超大作ドラマは、2017年のテレビ界において最大のイベントとなることだろう。

ココが見どころ

見どころ1 オスカー級のスタッフ・キャストが結集! 中年期のアインシュタイン役には映画『シャイン』でアカデミー主演男優賞に輝く名優ジェフリー・ラッシュ、その2番目の妻エルサ役には2度のアカデミー主演女優賞候補を経験した演技派エミリー・ワトソン。製作総指揮には『ビューティフル・マインド』でアカデミー作品賞・監督賞を獲得したロン・ハワード監督と盟友ブライアン・グレイザー(ドラマ『24』ではエミー賞ドラマ部門作品賞を受賞)。まさにオスカー級の顔ぶれが一堂に会している。

見どころ2 映画界の大御所ロン・ハワードが初めてテレビドラマを監督! ‘80年代から『コクーン』や『バックドラフト』、『アポロ13』などのメガヒット映画を次々と生み出し、’01年の『ビューティフル・マインド』ではアカデミー賞主要4部門を制覇して映画界の頂点に立ったロン・ハワード監督。その後も『ダ・ヴィンチ・コード』とその続編『天使と悪魔』、『インフェルノ』などを興行的に大成功させ、ハリウッドの第一線で活躍を続けている。そんな大御所監督が今回は第1話の演出を手掛けており、テレビドラマ監督としてのデビューを飾っているのも話題だ。

見どころ3 知られざるアインシュタインの素顔 原作は世界的ベストセラーとなった伝記本『スティーヴ・ジョブズ』の著者ウィルター・アイザックソンが書いた『アインシュタイン その生涯と宇宙』。誰もが知っているようで知らなかった天才アインシュタインの人間臭い素顔が赤裸々に描かれていく。数々の女性との自由奔放な恋愛遍歴、既成概念に縛られないがゆえに傷つくことも多かった青年時代、ファシズムや戦争など激動の時代に翻弄された苦悩の日々など、これまであまり語られることのなかった人物像に誰もが共感するはずだ。

見どころ4 日本語吹替に実力派ベテラン声優から若手人気声優が集結! ナショナル ジオグラフィック初の本格ドラマシリーズに豪華声優陣が集結。名声優の声で楽しむ!特別版シリーズや『マーズ 火星移住計画』などで声優陣のキャスティングにこだわり続けてきたナショナル ジオグラフィックが今回も本領発揮。海外ドラマには欠かせない実力派ベテラン声優から、アニメや音楽活動でも活躍中の若手人気声優を集め、海外ドラマファン、声優ファンも必見・必聴の日本語吹替(二ヶ国語放送)をお届け!声優陣の迫真の芝居が皆さんをアインシュタインの生きた時代へとお連れします。

日本語吹替 声優

アルベルト・アインシュタイン 中年期

ノーベル賞を獲得するなど世界的な名声を得るものの、ナチスの台頭によるユダヤ人迫害に人生を翻弄されることになる。

稲葉 実

アニメから吹き替えまで幅広く活躍する、声優業界の名バイプレイヤー。数々の劇場版作品やナレーション作品に出演する。

【主な出演作品】
「クローザー」(アンディ・フリン役)
「CSI:NY」(シド・ハマーバック役)
「ONE PIECE」(ネプチューン役)
「はっけんたいけん だいすき!しまじろう」(ガオガオさん役)
「スペースレンジャー」(バズ・ライトイヤー役)

アルベルト・アインシュタイン 青年期

ユダヤ系実業家の息子としてドイツに生まれ、家業を継ぐことを期待されるものの、親の反対を押し切って物理学の道へ。

浪川 大輔

【主な出演作品】
アニメ
「ルパン三世」(石川五ェ門役)
「ポケットモンスター サン&ムーン」(ロトム図鑑役)
「機動戦士ガンダムUC」(リディ・マーセナス役)
「ハイキュー」(及川徹役)
外画
・レオナルド・ディカプリオ
・イライジャ・ウッド
・ヘイデン・クリステンセン
・ジャスティン・ティンバーレイク

エルザ・アインシュタイン 中年期

アインシュタインの2度目の妻で、実は従姉妹に当たる。夫の不倫を知りながら黙認する一方、ヒトラー率いるナチスの台頭によって彼の身に危険が及ぶことを心配。頑固で自分本位なところのある夫と意見が合わずに対立することも多い

高島 雅羅

【主な出演作品】
外画
「ボディーガード」(ホイットニー・ヒューストン)
「プリティウーマン」(ジュリア・ロバーツ)
「アンナと王様」(ジョディ・フォスター)
「スター・ウォーズ」(レイア・オーガナ役)
アニメ
「COWBOY BEBOP」(ジュリア役)
「名探偵コナン」(妃 英理役)

ミレヴァ・マリッチ

秀才である彼女は特に数学と物理学を得意としていた。この時代の女性としては異色にもチューリッヒ工科大学に進学。そこでアインシュタインと出会い、恋仲に、、、

桑島 法子

アニメ
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(森雪役)
「ONE PIECE」(ゴーイングメリー号役)
「機動戦士ガンダムSEED」(フレイ・アルスター役、ナタル・バジルール役)
外画
「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」(モイラ・マクタガート役)
「CSI:科学捜査班」(モーガン・ブローディ役)

マリー・ヴィンテラー
早見 沙織

【主な出演作品】
「赤髪の白雪姫」(白雪役)
「魔法つかいプリキュア!」(花海ことは役 / キュアフェリーチェ役)
「映画 聲の形」(西宮硝子役)
「劇場版 はいからさんが通る」(花村紅緒役)

エルザ・アインシュタイン 青年期
川澄 綾子

【主な出演作品】
アニメ・吹替
「Fate」シリーズ (セイバー〔アルトリア・ペンドラゴン〕役)
「のだめカンタービレ」(野田恵役)
「灼眼のシャナ」(吉田一美役)
「ジョジョの奇妙な冒険」(エリナ・ペンドルトン役)
「NCIS:LA~極秘潜入捜査班」(ネル・ジョーンズ役)

ハンス・アルベルト・アインシュタイン 幼少期/ アリス・エドワーズ
竹達 彩奈

【主な出演作品】
「けいおん!」(中野梓役)
「ソードアート・オンライン」(桐ヶ谷直葉役)
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(高坂桐乃役)
「ギルティクラウン」(ツグミ役)
「ガールズ&パンツァー 劇場版」(愛里寿役)

ヨースト・ヴィンテラー 牛山 茂
フィリップ・レーナルト 仲野 裕
エドゥアルト・アインシュタイン 鈴木 達央
ジョン・エドガー・フーバー 青山 穣
フリッツ・ハーバー 佐々木 睦
モーリス・ソロヴィーヌ 鈴村 健一
マルガリータ・コネンコワ 沢城 みゆき
ニールス・ボーア 飛田 展男
ハンス・アルベルト・アインシュタイン(青年期) 三木 眞一郎
日本語版物理監修:並木雅俊(高千穂大学教授)

キャスト

アルベルト・アインシュタイン 中年期

ノーベル賞を獲得するなど世界的な名声を得るものの、ナチスの台頭によるユダヤ人迫害に人生を翻弄されることになる。

ジェフリー・ラッシュ

1951年7月6日、オーストラリア生まれ。映画『シャイン』(’96)でアカデミー主演男優賞に輝き、その後も『恋におちたシェイクスピア』(’97)や『パイレーツ・オブ・カリビアン』(’03)シリーズ、『英国王のスピーチ』(’10)など数々の名作・ヒット作に出演。テレビ映画『ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方』(’04)ではエミー賞主演男優賞、舞台『瀕死の王』では’09年のトニー賞主演男優賞を獲得。中年期のアインシュタインを演じる本作では、ドラマシリーズの初主演を果たしている。

アルベルト・アインシュタイン 青年期

ユダヤ系実業家の息子としてドイツに生まれ、家業を継ぐことを期待されるものの、親の反対を押し切って物理学の道へ。

ジョニー・フリン

1983年3月14日、南アフリカ生まれ。2歳の時にイギリスへ移住。ロック・バンド、ジョニー・フリン&ザ・サセックス・ウィットのリーダーとして音楽活動を行いつつ、同時に役者としても舞台やテレビ、映画に出演。Netflixのオリジナル・ドラマシリーズ『恋愛後遺症』(‘14~)の主演で知られるほか、映画『ブルックリンの恋人たち』(’14)ではアン・ハサウェイの恋人役を演じ、『アクトレス~女たちの舞台~』(’14)ではジュリエット・ビノシュやクロエ・グレース・モレッツらと共演している。

エルザ・アインシュタイン

アインシュタインの2度目の妻で、実は従姉妹に当たる。夫の不倫を知りながら黙認する一方、ヒトラー率いるナチスの台頭によって彼の身に危険が及ぶことを心配。頑固で自分本位なところのある夫と意見が合わずに対立することも多い

エミリー・ワトソン

1967年1月14日、イギリス生まれ。映画デビュー作『奇跡の海』(’96)でいきなりアカデミー主演女優賞にノミネートされ、『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』(’98)でも再び同賞の候補に。その後も『ゴスフォード・パーク』(’01)や『レッド・ドラゴン』(’02)、『戦火の馬』(’11)、『博士と彼女のセオリー』(’14)など常に質の高い映画に出演し、演技派の名女優として確固たる地位を得ている。近年は英国を中心にテレビドラマにも出演するようになった。

ミレヴァ・マリッチ

秀才である彼女は特に数学と物理学を得意としていた。この時代の女性としては異色にもチューリッヒ工科大学に進学。そこでアインシュタインと出会い、恋仲に、、、

サマンサ・コリー

主に舞台とテレビで活躍している。ウィリアム・シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」やトルストイの「アンナ・カレーニア」で舞台に立っていた傍ら、「Victoria」('16)のEliza役も務めていた。

海外ドラマ好きなら知ってるはず!名脇役達。

フィリップ・レーナルト

アインシュタインと同じくノーベル物理学者を受賞した博士。反ユダヤ人主義の支持者でもあった。

マイケル・マケルハットン

『ゲーム・オブ・スローンズ』のルース・ボルトン役が一番記憶に新しいだろう。
ボルトンは冷酷で残酷な男を演じていただけあって、レーナルトの強い愛国心を剥きだしにする様は必見だ。

ミシェル・ベッソ

アインシュタインの親友。

セス・ガベル

『FRINGE/フリンジ』でリンカーン・リーを好演。

レイモンド・ガイスト

ベルリン領事館の局員として渡米直前のアインシュタインと面談。

ヴィンセント・カーシーザー

『MAD MEN マッドメン』のピート・キャンベル役ではビジネス界に翻弄される男の姿を熱演。

ジーニアス:世紀の天才 アインシュタインを楽しむための10のトリビア

アインシュタイン トリビア
21世紀の今だからこそ知りたいアインシュタインの生きた時代

本作の背景となるのは、ファシズムや軍国主義が台頭し、人種差別やテロ事件などの社会的混乱が広まった時代。もともと政治に無関心だったアインシュタインだが、そうした状況下で反戦や反ファシズムを強く主張するようになる。制作陣はそこにナショナリズムや移民差別などの蔓延する21世紀社会を重ね合わせ、今を生きる我々に歴史から学ぶよう警鐘を鳴らすのだ。

日本と日本人を愛したアインシュタイン

実は日本との縁も深いアインシュタイン。1922年には日本の出版社の招きで妻エルサと共に来日し、合計43日間に渡って滞在している。当時の日本人からも熱狂的に大歓迎され、東京や仙台、名古屋、大阪など全国8都市で行われた講演会には合計1万4000人もの聴衆が詰めかけた。彼自身も日本や日本人を心から愛し、第二次世界大戦で広島と長崎が原爆被害に遭ったことについて深く胸を痛めていたという。

数多くの女性を愛した天才アインシュタイン

大学時代の学友だったミレヴァ、従姉妹のエルザと生涯で2度の結婚をしているアインシュタイン。実はそれ以外にも数々の愛人の存在が確認されており、実はかなりの恋愛体質だった。本作では、そうした彼の自由奔放な恋愛遍歴や妻たちとの確執が赤裸々に描かれており、波乱万丈なラブストーリーとしても楽しめる。

キャスト トリビア
息の合った主演コンビは3度目の顔合わせ

アインシュタイン役のジェフリー・ラッシュと2番目の妻エルサ役のエミリー・ワトソンは、テレビ映画『ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方』(’04)、映画『やさしい本泥棒』(’13)に続いて、これが3度目の共演となる。しかも、いずれの作品でも夫婦役。気心の知れた2人だからこその、白熱する演技合戦は見ものだ。

ジェフリー・ラッシュは実在の人物を演じる天才!

中年期以降のアインシュタインに扮する名優ジェフリー・ラッシュは、実在の人物を巧みに演じることでも定評がある俳優だ。オスカーを獲得した出世作『シャイン』(’96)では統合失調症を患ったピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴッドを熱演。他にも往年の喜劇王ピーター・セラーズ、英国王ジョージ6世の吃音を治療した言語療法士ライオネル・ローグ、ロシアの革命家レオ・トロツキーなどを演じている。

若きアインシュタイン役の本職はロックスター

大の音楽愛好家でヴァイオリン演奏を嗜んだことでも知られるアインシュタインだが、その青年期を演じている俳優ジョニー・フリンは本職がロック・ミュージシャン。しかも、音楽学校ではヴァイオリンとトランペットを学んでおり、その腕前は本作でも披露されている。本人によると、アインシュタインの反逆精神は現代のロックスターにも通じるとのことで、共感する点は多かったようだ。

撮影トリビア
伝記ドラマとしての正確性とエンタメ性のバランス

歴史や科学の描写が正確で忠実なのはナショジオ制作ドラマとして当然だが、しかしそればかりでは視聴者を惹きつけることなど出来ない。製作総指揮者の一人ケネス・ビラー曰く、本作では「科学は魅力的で楽しい」をテーマに正確性とエンタメ性の両立を重視。そしてアインシュタインの人生を通し、既成概念や権威を鵜呑みにせず好奇心と疑問を持つことの大切さを訴える。

古都プラハでロケされた壮麗な映像美

本作のロケ地に選ばれたのはチェコのプラハ。市内には中世以降の美しい街並みがそのまま残されており、舞台となる19世紀末から20世紀にかけてのヨーロッパを鮮やかに甦らせる。また、アインシュタイン自身も一時期プラハに住んでいたことがあり、当時彼が暮らしたアパートも現存する。そういう意味でも最適のロケ地だった。

映画からテレビドラマへ~作品成立の舞台裏

もともと劇場用映画として企画された本作。しかし、膨大な内容を限られた映画の枠に収めるのは勿体ないという脚本家ノア・ピンクの意見でテレビシリーズへと変更され、ロン・ハワードとブライアン・グレイザーの製作会社イマジン・エンターテインメントへ持ち込まれた。そのロン・ハワードがナショナル ジオグラフィックに声をかけ、具体的に実現することとなったのだ。

忠実に再現された衣装の数々にも要注目

映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』などに参加したスヌー・ミシュラが衣装デザインを担当。アインシュタインの服装は当時の写真が数多く残されているため、それらを基にして忠実なレプリカを制作している。それ以外の衣装についても、当時存在しなかった化学繊維などの生地は一切使用せず、必要に応じて同時代のヴィンテージ衣装も寸法を調節して使っている。

ロン・ハワードとブライアン・グレイザーが語るジーニアス Ron and Brian Talks About Genius!
「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」はアカデミー賞受賞製作陣によって制作された。
映画好き、ドラマ好き、ドキュメンタリー好き、誰が見ても面白く見応えがある作品に仕上がっている理由をロン・ハワードとブライアン・グレイザーの2人が語った。

ロン「この番組はアインシュタインの秀才さよりも、彼の人間臭さを暴いているんだ。彼が天才と言われるまでに至ったのか。気にならないか?何か少しでもタイミングが違ったら、天才と称されず異常者としてレッテルを貼られていた可能性もあったんだからね。」

ブライアン「アインシュタインといえば天才のアイコンと化しているから、彼が失敗したなんてイメージを持っている人はほぼいないんじゃないかな。でも何かを変えようとリスクを取る人達の大半は失敗という過程を経る。つまり彼も普通の人間で、僕たちと同じようにたくさんの失敗を重ねてきているんだ。」

ロン「堅苦しいこと無しに、彼の物語はミステリーで満ちている。視聴者には人生という謎を解く鍵を見つけて視野を広げて欲しい。視聴者は制作側が意図するよりもスマートな目で作品を見ていてくれて、きちんと伝えられるべきストーリーには反応してくれる。だからこそ、『アポロ13』や『ビューティフル・マインド』で僕たちが学んだ、ある意味難解で、理解しがたい癖を持った人物を語る術の全てをアインシュタインに注いでいるんだ。」
アインシュタイン役を演じるのは「怖い」けど
「デリシャス」でもあるらしい!ジェフリー・ラッシュの思い。
Playing Einstein is scary yet DELICIOUS?
『パイレーツ・オブ・カリビアン』でキャプテン・バルボッサを演じ上げたジェフリー・ラッシュ。ちょっと普通じゃない、少々癖のある役はぴったりなイメージはあるが、アインシュタインを演じることは怖くもありデリシャスであると語っている。しかしデリシャスとは一体どういうことなのだろう?
ジェフリー「役者はオーディエンスを騙さなければならない。アインシュタイン役を演じる上で避ける事の出来ない学術的な長い台詞だって、まずは私がきちんと理解してからでないと見ている方には伝わらない。アインシュタインの脳みそと私の脳みそを同期しなければならないんだよ。

アインシュタインについてリサーチしているときに出会ったエピソードがデリシャスそのものだったんだ。まとめていえばアインシュタインは地に足の着いた、かなりエキセントリックな男だっていうことだよ。例えば、インターネットで見つけた話によるとね、アインシュタインは出かける時に自分の靴が見つからないと、妻のサンダル靴を履いていたらしいんだ。パンプスだぜ?

あと大学でアインシュタインの研究をしてる友人によると、会議に遅刻しそうだったアインシュタインは、上半身はスーツでビシッと決めたのに下半身はパジャマのまま出席したことがあるらしいんだ。僕たち普通の人間と、天才アインシュタインを隔てるものがあるとすれば、彼は自分の才能と自分の才能が社会に貢献出来る可能性を持っていたことを熟知していたところにあると思う。だけど、悲しみや死別、生きていく上では避けて通れない負の感情に対し傷ついていたところを知れば、彼も自分と同じひとりの人間だったということが分かるはずなんだ。」

製作陣も語っていたように、アインシュタインを天才でくくってしまって彼の人間としての人生を知ろうとしないのは損なのだ。この作品はアインシュタインの今までのイメージを打ち砕く新鮮な驚きに満ちている。
アインシュタインの頭の中 Inside Genius Brain
想像してみて欲しい。天才物理学者の頭の中にはどんな宇宙が広がっていたのだろうか? 答えは1929年にアインシュタインが語ったこんな言葉の中にあるかもしれない。

「もしも私が物理学者でなかったら、私は音楽家としての人生を歩んでいただろう。音符でものを考え、音楽と共に空想にふける。バイオリンこそ、私の人生の甘みそのものなのだ。」
"If I were not a physicist, I would probably be a musician. I often think in music. I live my daydreams in music[...] I get most joy in life out of my violin" (Einstein 1929).

特にモーツァルトの綴った曲線に想いを重ねていたアインシュタインだが、一般人には理解しがたい彼の数式も、音符たちが踊る楽譜に照らし合せて考えてみたら美しく見えてくる気がしてこないだろうか?

「モーツァルトの奏でたピュアで美しい音楽と、美しき宇宙の内側は共鳴しているように思えるんだ。」
"Mozart's music is so pure and beautiful that I see it as a reflection of the inner beauty of the Universe" (Einstein).
アインシュタインは意外と普通の人? Einstein was a regular guy?
(1) 就活失敗
―大学教授としての職を探していたものの、スイス特許局に就職することに。第一志望の就職先に就けない天才とは、なんだか切ない話である。
だが教授になれなかった理由が、彼があまりにも舐めきった態度で授業を受けていた(どうせテストで合格点を取れると知っていたからサボりまくっていたらしいし)から推薦状を貰えなかったところにあると知ると同情の余地はあまりなさそうだ。

(2) 学生時代の思い出は飲み会
どこにでもいる大学生のように、友人たちとだらだらした時間を過ごすのが大好きだったアインシュタイン。近くのビアホールにたむろしては、哲学や科学について論議していたそうだ。後にアインシュタインは若かりし頃のこの時間が自身のキャリアに大きな影響を及ぼしたと残している。学生時代の何気ない時間が、人格形成や社会に出た後の人生に繋がる。これに共感できる人はきっと多いはずだ。

(3) 修羅場体験
恋をして誰かを愛すると、自身も傷つき、周りも傷つけていたようだ。1人目の妻との離婚は、ノーベル賞を受賞した時の賞金と引き換えに成立したようだ。本能に忠実で、突っ走る性格は恋愛においても肉食であったということだろう。本作品にも描かれているが、女性関係では修羅場を体験したようだ。でもこれ、多くの人が経験する恋愛では無かろうか?

(4) 子を想う親の気持ち
アインシュタインは目にいれても痛くないほどに可愛がっていた息子2人がいたようだが、愛情の裏返しか、心配で仕方がなかったようだ。日本からスペインに戻る際も、2人の動向が気になるのだろう。お願いだから手紙を書いてくれと綴った手紙を送っていたようだ。

(5) 趣味は旅行
アインシュタインも旅行が好きだったようだ。元々はナチスから逃れる為にアメリカへと移り住んだ彼であったが、ノーベル賞授賞式よりも旅を選ぶくらいであったようだ。後に日本に来た際、息子に書いた手紙に「もう世界を飛び回るのは止めようと思うんだ…でもそんなこと本当に出来るのかな?」と裏返せばどれだけ旅に時間を費やしているのかが滲み出ている言葉を残している。