料理人キラン・ジェスワは世界を旅する食の冒険家。今回は南米ボリビアを訪れ、麻薬の主原料として取りざたされるコカの危険な収穫作業を体験する。コカ畑までは断崖が迫る道路を通り、収穫は急斜面での重労働。さらには運搬のために手作りされた粗末なジップラインで渓谷を渡るというのだ。地元で親しまれるコカのさまざまな用途や、種類豊富な食材に刺激を受けたキランは、旅の締めくくりにコカを使った創作料理に挑戦する。
今回キランが向かったのは中国北東部。冬の気温が氷点下になるこの地で、氷の下に眠る中華の伝統食材を探す。その食材とはレンコンとコイだ。レンコンの収穫では氷の浮かぶ畑に腰まで浸かり、コイの調達では一網の漁獲量でギネス記録を持つド迫力の漁を体験する。極上のレンコンとコイを使って作るのは、中華のテイストを取り入れたイタリア料理だ。果たしてキランは、中華四千年の味に慣れた現地の人々の舌を満足させられるのか?
今回キランが訪れるのはエチオピア北部のダナキル砂漠。ここは海抜マイナス120メートルという低地にあるため、日中の気温は摂氏50度を超える灼熱の地だ。ここに住むアファール人は塩の採掘で生計を立てている。キランはラクダのキャラバンに同行し、アファール人と共に過酷な採掘作業を体験する。そしてその塩とラクダのミルク、エチオピア名産のコーヒーを使い、砂漠では滅多に口にできない冷たいデザート作りに挑戦する。
今回、料理人キランが訪れるのは、世界の屋根ヒマラヤの丘陵地帯。ネパールのグルン族とともに世にも恐ろしい蜂蜜狩りに挑む。この地域でしか採れない蜂蜜の中でも特に貴重な"ヒマラヤハニー"は、近年世界中で人気を集めている。しかし、それを採るには切り立った崖にある巣まで縄ばしごで降り、蜂の大群と格闘しなければならない。果たしてキランは究極の蜂蜜を手に入れ、勇敢な村の男たちに蜂蜜料理を振る舞うことができるのか?
人口密度世界一と言われる国バングラデシュは食文化の密度も濃い!今回訪れたのは淡水魚の大規模な養殖場。そこで養殖技術の驚きの進化を目の当たりにする。首都のダッカで見慣れない食材が並ぶ巨大市場を探検した後は、南部のシュンドルボン・マングローブ林へ。そこには世にも珍しいカワウソ漁を営む人々がいた。旅を通して集めた食材で作るのは、バングラデシュの伝統料理、スパイシーなカレー風炊き込みご飯「ビリヤニ」だ。
今回キランが訪れるのはモザンビークの沖合に浮かぶキリンバス諸島のひとつ、バミジ島。このあたりは豊かなサンゴ礁に囲まれ巨大な魚が生息している。キランはスピアフィッシングのやり方をエキスパートから伝授してもらい、イソマグロの捕獲に挑戦する。しかし周りをサメに取り囲まれたり、慣れない素潜りで体力を消耗したりと、その道のりは容易ではない。果たして絶品と言われるイソマグロの味を堪能することはできるのか?
今回は南米ペルー・アマゾンの奥地に潜入。文明社会から隔絶されたこの地に暮らすフアチパエリ族とマチゲンガ族から未開のジャングルで生き抜く知恵と技術を学ぶ。天然の素材から弓矢を作る匠の技を見学したら、その弓矢を携え、いざ狩りへ。ターゲットは高さ数十メートルの樹冠にいる鳥や、濁った湖に潜む魚だ。無事に料理のメイン食材をゲットできるのか?その上にあしらうトッピングもアマゾンならでは…。なんとシロアリだ!
食の冒険家キラン・ジェスワが今回向かったのは、荒涼とした凍てつく大地が広がるモンゴル西部のバヤンウルギー。まずはカザフ人の伝統的な石焼料理ボードグで歓待を受け、肉料理に舌鼓を打つ。その後イヌワシを使うカザフ人の鷹匠に会うため、さらに西へ向かう。そこで彼は鷹匠とともに馬に乗り、獲物を求めて荒れ野を駆け巡る。そしてイヌワシが捕まえた野ウサギを材料に、ボードグのレシピで極上のミートパイを作り上げる。
旅するシェフ、キラン・ジェスワはスリランカの南西部沿岸にやってきた。この地方の珍味であるタイガー海老とヤシ酒をゲットするのが目的だ。しかし海老を捕るには暗黒の海中に設置された網の中へ潜る必要がある。ヤシ酒に至ってはヤシの木に登り、目もくらむような高所で綱渡りをして樹液を採らなくてはならない。まさに極限状態、命がけの冒険である。キランは無事生還し、苦労して手に入れた食材で、絶品料理を作れるのだろか。
東南アジアのボルネオ島には恐ろしい首狩り族が住んでいる…というのも今は昔。末裔のイバン族はとてもフレンドリーだ。キランは村人たちから熱烈な歓迎を受ける。食材探しに向かったのは周りに広がる熱帯雨林。ターゲットはイノシシだ。しかしいくら探しても痕跡すら見つからない。一行が諦めかけた時、1匹の猟犬が何かの臭いを嗅ぎつけた。全員、猛ダッシュで追いかける。でもその先にいたのはイノシシではなく別の動物だった!