ドラモンド・マネー=クーツ、通称“DMC”は世界で最も成功したフリーランス・マジシャンの一人である。1986年生まれ、まだ20代の彼は、エリザベス女王をはじめとして、世界各国の大統領や王家、ハリウッドスターなどをクライアントに持つ。容姿端麗な姿から繰り出される、華麗なマジックは見どころ。 |
番組では、ストリート上での単純なカードマジックから、決死のスタントマジックまで様々な種類のマジックが披露される。あなたはこれらトリックを見破ることができるだろうか?何度か見ればマジックのタネがわかるものも?じっくりとみてみよう。
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毎回、番組を締めくくるのはDMCの集大成ともいえる大掛かりなマジック。1歩間違えれば命の危険にさらされるものも。番組を通して扱ってきたイリュージョンやミスディレクション(誘導)、暗示を駆使し、街行く人々、そして、視聴者をも驚かせる。 |
2年前、DMCは「八つ裂き」と名付けた脱出術に挑戦し失敗した。それ以来、雪辱を果たしたいと考えてきた彼は、成功の鍵を求めて探究の旅を始める。あらゆる事態を想定して準備する。脱出術の達人に教えられ練習を積むが、本番前日のリハーサルでは思わぬ事態が。対向して400メートルを全力疾走する大型トラック。それに結んだロープが張り詰めた時、DMCの体は「八つ裂き」になる。彼の最も危険なトリックは成功するのか。
今回、DMCが探究するのは人の心を利用するマジック、メンタリズムの世界。念力、テレパシー、予知のような超能力と呼ばれる力が最高に強力なマジックのパワーを生み出すことを調べる。ファイナル・イリュージョンは、彼が演じたなかでも最も危険なメンタリズムのスタントだ。
DMCが今回探究するのは、視覚と認知が収れんして別の現実を認識するよう脳をだますイリュージョンの世界。脳が信じるものを見る世界だ。現代に活躍する古典技法の達人たちのマジックからヒントを得て、DMCは古今東西で最も有名なイリュージョンを再構築。彼一流のユニークでひねりが効いたファイナル・パフォーマンスに仕立て上げていく。
このエキサイティングなエピソードでは、DMCはアジアの傑出したマジックの世界を探究する。シンガポールでのファイナル・パフォーマンスは、偉大なるアジアン・マジックに敬意を表して、仰天する観衆を前に驚異的なトリックを披露する野外ライブ・パフォーマンスだ。
DMCがこのエピソードで紹介するのは、どんなマジシャンのレパートリーにも欠かせない"人の目を欺く"というトリックだ。実際に戦争という舞台で使われたマジックにヒントを得て、DMCは驚くべきトリックを次々に披露する。こうして視覚と知覚が別物であることが明らかになり、ついには驚愕のフィナーレを迎える。
マジックの源流へと遡るDMC。彼が向かう先には闇と恐怖が渦巻く魔法と呪術の世界が広がっていた。そこでは自然の法則が覆り、死者さえも蘇る。そしてDMCの繰り出すマジックも、究極のレベルへと到達する。彼はメキシコで出会った呪術にヒントを得て、死をコントロールする暗く不吉な術に、あっと驚くような現代的なひねりを加えて、新たなマジックを生み出したのだ。
今回DMCが探究するのは、マジシャンやギャンブラー、そしてイカサマ師が交錯し、操作、強欲、そして高ぶる感情が渦巻く世界。まず彼らに共通した技術を研究し、それらを彼自身のスキルと合わせ、自らがマジシャン兼イカサマ師になる。そしてその成果が大胆な美術品強奪パフォーマンスで試される。はたしてDMCは観客をだまして絵画を奪い、逃げおおせるだろうか。