住宅価格が高騰する台湾では現在家を持つことは勿論、台北市内に住むこと自体が難しくなっている。台北市の郊外に位置する新北市では、競技大会で使用した選手村を公営住宅として低所得者や若者にリースしたり、警察署に住居スペースを増築し家庭内暴力の被害者などに向けてリースする新しい試みが始まった。公営住宅にある古い、狭い、汚い、周辺環境が良くない、というマイナスのイメージの払拭や、デザイン性、機能性や環境にも配慮した、居住者が愛着を持てる家をどの様に作るのか。建築家、行政、居住者などそれぞれの視点から新北市の新しい「家」の在り方を探る。
■60分
