タンチョウの儀式
寒い寒い冬の終わりを告げる合図のうちの一つに、タンチョウ達の再来がある。韓国で冬を越したタンチョウ達が冬の終焉を感じてシベリアに舞い戻ると、春の息吹の予感がシベリアを包み込む。柔らかいクッションのような雪原の上に腰を据えると、若いタンチョウ達は運命の相手を見つけようと必死に求愛のダンスを始める。すでに相手がいるタンチョウは、まるで結婚の誓いを再認識するかのようにカップルで華麗にダンスを披露する。タンチョウは、一度つがいとなったら生涯添い遂げるのだ。もうすぐ目覚めるであろう冬眠している動物達や、雪の深くしたで眠る緑の知らないところで、こんなにもロマンチックなシベリアがあったのだ。