ナショナル ジオグラフィック

水と権力

原題: Parched
水と権力の写真

番組内容

私たちは水がなくては3日と生きていけない。だが水資源は限られている。地球の水のうち新鮮な水はわずか3%、そのうち人間が使えるのは1%にすぎない。今日、10億人が清潔な飲料水不足に陥っている。近い将来、世界の多くの地域で水が減少し、値上がり、手の届かないものになるかもしれない。4話構成のこの番組では、誰が実際にアメリカの、そして世界の水をコントロールしているのか、インタビューや調査を通じて真相に迫る。

■60分x4話

エピソード

「 カリフォルニアの受難 (原題:Water & Power: A California Water Heist) 」

アメリカ全土で消費される果物や野菜の半分を栽培しているカリフォルニア州。ここで今、深刻な水不足が起きている。番組では多角的な調査を通じ、いかにして少数の権力者が貴重な水資源を操作し、人々を危機に陥れているかに迫っていく。カリフォルニアの農業は、そして住人たちの生活は今後どうなっていくのだろうか。アメリカにとって、そして世界にとって、これは他人事では済まされない問題なのである。

「 水質汚染 (原題:Toxic Waters) 」

いかにして巨大企業が金と権力を乱用し、結果として私たちの大切な水源や供給網、貴重な地下資源を汚染する事態になっているのかを調査し追及する。また水質汚染を防ぐ規制や法制度の不備にもスポットライトを当てていく。

「 世界水戦争 (原題:Global Water Wars) 」

地球の乾燥化にともない、水は生存に欠かせない資源というだけでなく、紛争における危険な兵器にまでなりつつある。第3話の今作では世界で最も不安定な、水資源をめぐる紛争地帯を訪ね、水戦争が現実に始まっていることを明らかにする。

「 金の流れ (原題:Money Flows) 」

デトロイト近郊フリント市の水危機の真相を探る。行政が清潔で適切な水の供給に失敗すると市民はどれだけ悲惨な被害を受けるのか、この町はその良い見本になってしまった。そこでは、水は特権ではなく人権ではないのかという問題提起がなされていた。

この番組をシェアする

視聴方法

WATCH NAT GEO

地球の今 わたしたちの未来
知り、驚き、感動する世界最高峰のドキュメンタリーをもっと身近に