ナショナル ジオグラフィック

ミッション・クリティカル

原題: Mission Critical
ミッション・クリティカルの写真

番組内容

写真を通じて野生動物を絶滅から守り、持続可能な環境の保全につなげるという重大な任務を果たすために、ナショナル ジオグラフィックの写真家たちが世界各地で難しい撮影に挑む。インドの大都市ムンバイで人々のすぐ近くで暮らすヒョウ、インドネシア・ボルネオ島の消えゆく熱帯雨林に住むオランウータン、観光客でにぎわうアメリカ・マサチューセッツ州ケープコッドの海岸に現れるサメの決定的瞬間を狙う彼らに密着する。

■60分×3話

番組のみどころ

人間と自然の共存
ナショナル ジオグラフィックといえば残酷なまでに美しい一瞬を写真という形で残してきた。躍動感あふれる動物達の写真。その瞳は今にも写真を眺める自身を映し出しそうで、また動物達が置かれる環境下の匂いや空気の振動までもが伝わってくる。この番組では、そんな時間を切り取る才能に溢れた写真家達に密着。第1話では人間界とインドヒョウの世界がクロスする。マンションのベランダに我が物顔で寝そべるヒョウだが、少しでも運が悪ければ人間に殺されてしまう。逆もしかり、だが。人間を襲ったインドヒョウ達を保護する施設で撮影された写真と自然を悠々と歩くヒョウの写真には大きな威厳の違いがある。第2話では、とあるオランウータンを追い続けたカメラマンに密着。一人とオランウータンの絆はレンズを通して固く結ばれていた。長い手で木々を飛び歩くオランウータンの姿を見たら、オランウータンの子供がペットとして飼われている問題には深く考えさせられてしまう。第3話ではサメが大得意なカメラマンに密着。写真を取られていることに気が付いてでもいるのか、カメラマンをちらりと見上げるサメの姿には、思わず微笑みがあふれてしまうだろう。

写真と映像
インパクトのある写真撮影の裏側、そして写真といういちフレームを切り取った芸術を映像で眺めるのは、思っているよりも興味深い。何故ならそこには写真家達の執念と、意思疎通の通じない野生動物を写真に収める難しさがあるからだろう。

エピソード

「 インドヒョウ:都会に行き場を求めて (原題: Leopards At The Door) 」

インドヒョウ:都会に行き場を求めて (原題: Leopards At The Door)の写真

世界で人口密度が最も高い都市の1つであるインドの金融都市ムンバイでは、郊外の国立公園のすぐ近くまで広がった住宅街の中をヒョウたちが我が物顔で歩き回っている。人間が襲われ、その復讐としてヒョウが殺される悲劇も起きているが、基本的には人間とうまく共存している。大型ネコ科動物を精力的に撮影してきた写真家スティーブ・ウィンターが、その様子を世界に伝えるために遠隔操作カメラを駆使して撮影に挑む。

「 オランウータン:木の上から見る未来 (原題: Orangutan On The Edge) 」

オランウータン:木の上から見る未来 (原題: Orangutan On The Edge)の写真

「森の人」という意味の名前を持ち、人間に非常に近い動物とされるオランウータン。しかし大半の時間を樹上で生活しているため、その生態については謎が多い。森林破壊や密猟により絶滅の危機にあるオランウータンの現状を伝えるべく、写真家ティム・レイマンがインドネシアのボルネオ島で撮影に挑む。以前から追っていたメスの出産に喜ぶが、森を再訪すると、そのメスは大けがを負い、子供を失っていた。何があったのか検証する。

「 ホホジロザメ:新たな顔に迫る (原題: Sharks Under Attack) 」

ホホジロザメ:新たな顔に迫る (原題: Sharks Under Attack)の写真

アメリカ・マサチューセッツ州のケープコッド。観光客でにぎわう海水浴場の近くで近年、ホホジロザメが相次いで目撃されている。自称「サメの広報担当者」の写真家ブライアン・スケリーは、サメの凶暴なイメージを覆し、生態系に不可欠な存在であることを世の中に伝えるために、研究者による追跡調査に同行して撮影に挑む。また、本来の生息地とは異なる浅い海でなぜ獲物を捕らえることができるのか、その謎にも迫る。

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視聴方法

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