ヨハン・ラインハルト(Johan Reinhardt)

「インカ帝国のミイラ」を発見した考古学者として知られる、ヨハン・ラインハルト。彼の番組「インカのミイラ: 失われた帝国の秘密 (Inca Mummies: Secrets Of A Lost Empire)」では、古代文明の富と謎が新たに解き明かされます。ヨハン・ラインハルト率いる調査隊は、世界で最も標高の高い遺跡で、インカ時代の生贄や、非常に保存状態の良いミイラを3体発見しました。

高地での研究を専門とするヨハン・ラインハルトは、ナショナルジオグラフィック協会が支援する研究者です。彼は、ウェストバージニア州にある山岳研究所の上級研究員、シカゴのフィールド科学博物館の副研究員、ペルーのアレキパにあるカトリック大学の名誉教授も務めています。 1943年12月13日にイリノイ州ジョリエットに生まれ、同州ニューレノックスで育ったラインハルトは、アリゾナ大学で人類学を学んだ後、オーストリアのウィーン大学で人類学博士号を取得しました。

ラインハルトは、1980年から、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン、エクアドルで人類学的フィールド調査を実施しました。その調査結果をもとに、彼は山頂にあるスペイン征服以前の儀式場、ナスカの地上絵、そして古代儀式の中心地であるマチュ・ピチュ、チャビン、ティファナコの謎を解く新たな説を展開しました。

「生贄というのは非常に希少なもので、これは科学的発掘で見つかったほんの数体のうちの一つなんです。」- ヨハン・ラインハルト

ラインハルトは、American Alpine Journal誌が「今世紀で最も重要な山岳本のうちの一冊」と称した高地考古学の本に重要な貢献をしました。1989~1992年には、アンデス山脈における初の水中考古学研究プロジェクトの指揮を取っています。

ヨハン・ラインハルトは、その後の研究中、ペルーのアンパト山で氷に包まれたインカ帝国の少女のミイラを収容しました。タイム誌はこの発見を、 1995年のもっとも重要な10の科学発見の一つに選びました。さらには1996~1999年のアンデス探検においてラインハルト率いる探検隊は、標高 5,490メートルを超える5つの山で14体を数える生贄の発見に寄与しました。そのうち3体は、世界一海抜の高い遺跡発掘現場であるアルゼンチンのユーヤイヤコ山で見つかったもので、非常に保存状態の良いミイラでした。この発見は、ナショナルジオグラフィック誌の1999年11月号の特集記事として取り上げられています。